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高校野球

U-18日本、不運が続いて台湾に敗れ大会初黒星! 投手運用にも気になる点が…

氏原英明

2019.09.03

 一方、気がかりなのが、投手起用だ。林優樹(近江高)、宮城、西純矢(創志学園高)がこれまでの4試合ですでに連投を経験している。もちろん、ルール上は問題ないことではあるが、球数制限の意義をもっと考えるべきだろう。

 永田裕治監督の起用法を見ていると、中1日の休息が必要になる50球以上の投球をなるべく避け、常に全員が登板可能な状態にしておきたいという意図を感じる。しかし、制限内であればどんな継投をしてもいいというわけではない。

 本来なら大黒柱になるはずの佐々木朗希(大船渡高)、奥川恭伸(星陵高)がともにコンディション不良で調整が遅れているのも確かだが、不慣れな環境で投げる疲労はあるはずだし、一部の投手に起用が偏るとせっかくの戦力がもったいない。幅広い起用を視野に入れてもらいたい。
 もっとも、永田監督はオープニングラウンドでのポイントは昨日のアメリカ戦とこの日の台湾戦と位置付けていたのだと思う。だからこそ「連投やむなし」という形で備えていたと推察されるが、佐々木、奥川が復帰するであろう今後は運用の改善を期待したいところだ。

 不運が重なれば試合には負けてしまうこともある。どれだけ準備をしても、うまくいかないことが起きるのがスポーツの特性である。セレクトしたメンバー全員を信用して戦っていくしかないのだ。

 昨年も敗れた台湾に対して、年をまたいでの連敗は悔しいが、5回で試合が終わったことで疲労面などのプラス材料もある。オープニングリーグ突破に向けて、次戦に備えたい。

文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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