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プロ野球

【ロッテの2010年代ベストメンバーは?】“史上最大の下克上”に貢献した7選手に加えて魅力的な個性派も

藤原彬

2020.06.13

“史上最大の下克上”のフレーズを生んだ里崎はシーズンこそ78試合の出場でも、クライマックスシリーズでは殊勲の一打を次々に放っている。今江は10年にリーグ3位の打率.331を記録し、日本シリーズでも05年に続いてMVPを受賞。15年を最後にFAで楽天へ移籍するまで、“ミスター・ロッテ”として人気を集めた。

 11年以降に入団した主力からは多くのタイトルホルダーが生まれた。12年に新人王を受賞した益田が翌13年に最多セーブを獲得。恩師である伊東勤監督の後を追ってFA加入した涌井は移籍2年目(15年)に最多勝、石川は最優秀防御率(16年)を手にした。2度の首位打者(12、16年)に輝いた角中は、チームが多数輩出してきた“異色系好打者”の流れを汲む。
 
 他にも個性派が多く、キューバの大砲デスパイネと“アジャ”の愛称で親しまれる井上はパワーが持ち味の重量級。鈴木は溌溂プレーとリーダーシップでチームを引っ張った。育成上がりの西野はクローザーとして14~15年に連続30セーブ以上を挙げた。

 同じく育成出身の岡田幸文は俊足を生かした外野守備でゴールデン・グラブ賞を2度獲得。角中、荻野に次ぐ3人目の外野手として岡田を入れるかかなり迷ったが、最終的には苦渋の選択でサブローとした。00年代からチームを支え、10年に首位打者を獲得した西岡剛は、10年代の在籍が1年だけだったこともあり泣く泣く外した。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

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