阪神はボーア、サンズの新外国人２人が打つかどうかで、課題の打線は大きく変わってくると思います。外国人は始まってみなければ分からないものですが、ポイントがあるとすればタイミングの取り方ですね。タイミングが急ぐ選手は、変化球に慣れるのがなかなか時間がかかると思うので。

　ヤクルトはやっぱり先発ピッチャーが駒不足というところになると思います。打線でバレンティンが抜けたのも大きいですよね。新外国人のエスコバーも長打力のあるタイプではないですから。山田哲人と村上宗隆以外は長打に欠ける感じがしますね。
  　セ・リーグはクライマックスシリーズを行わないことがどう影響するかも気になりますよね。どこのチームにも優勝するチャンスがあると思いますけど、開幕ダッシュに失敗したチームはモチベーションを失って、偏ったシーズンになる可能性もありますよね。

解説●立浪和義

【プロフィール】
たつなみ・かずよし／1969年生まれ。ＰＬ学園の主将として87年に甲子園春夏連覇を達成。同年ドラフト１位で中日に入団すると、高卒１年目の88年に正遊撃手の座をつかみ新人王を受賞。現役生活22年間で通算2480安打を放ち、通算487二塁打はプロ野球歴代１位。昨年、野球殿堂入りを果たした。