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プロ野球

【DeNAの開幕1ヵ月診断】山崎らブルペン陣の崩壊で逆転負け8回。オースティン離脱後は打線も…

萩原孝弘

2020.07.20

●マイナス要素
・本来強みのブルペンが完全崩壊

 昨年リーグ2位に入った原動力は強力なブルペンのおかげだった。しかし三嶋一輝、エスコバー、国吉佑樹、パットンらが今年は安定度を欠く場面が散見され、守護神の山崎康晃は6セーブを挙げているものの、本来のピッチングには程遠い内容で早くも2敗を喫している。伝家の宝刀ツーシームの落ちが悪く、奪三振はわずか4にとどまっているのは今後の投球にも不安を残す。

 ラミレス監督は「優勝するためには勝てる試合を落とさないようにする」ことの重要性を説いていたが、今のところリリーフ陣が踏ん張れずに、逆転転負けをすでに8度も喫していることは計算外だろう。早急な立て直しが求められる。
 
●今後の展望・キーマン
・“Afterオースティン”の打線の組み替え

 前出のブルペン陣、特にクローザーの立て直しはもちろんのこと、野手陣の底上げも重要な問題だ。開幕カードとなった広島戦では打線が沈黙していたが、次カードからオースティンのスタメン復帰と同時に打線は活気づいた。しかし11日から再びオースティンが離脱すると、打線も元気がなくなっている。

 もちろん原因はオースティンだけではなく、ロペスをはじめ本来期待できる主力の不振も一因だ。ただ、スランプや怪我はシーズン通してあり得ること。だからこそ、現有戦力を最大限生かすためにも、セカンド、ライト、ファーストをこなすソトの汎用性を軸に打線を再構築していくことが求められる。柴田竜拓、乙坂智、神里和毅、桑原将志、倉本寿彦らのバックアップ要員の調子を見極めながらうまく打線に組み込んで、得点力を最大化できるかどうか。

「とにかく打者が打つことが大切」としていたラミレス野球の根幹が、今後試されることになる。

取材・文・写真●萩原孝弘

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