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プロ野球

【ソフトバンクの開幕1ヵ月診断】開幕の危機を救った栗原の台頭、甲斐野に代わる「新・7回の男」は…

喜瀬雅則

2020.07.21

●今後の展望・キーマン
・板東&杉山の2年目右腕

 ともに2年目の右腕が今後のカギを握りそうだ。板東湧梧は不調の岩崎に代わって一軍昇格を果たすと、7月14日のオリックス戦の7回にプロ初登板。吉田正尚に一発を許したものの、2イニングを1安打1失点とまずまずのデビューを果たした。アマ時代から制球の良さには定評があったが、投球始動時に左腰を三塁側に入れて、反動とリズムを作ることで球速が増し、飛躍のきっかけをつかんだようで、16日のオリックス戦でも先発のバンデンハークの乱調で3回途中からマウンドに急きょ上がると、3.2回を4安打無失点と好リリーフを見せた。

 背中の張りで出場選手登録を抹消されたバンデンハークに代わって、21日からの日本ハム6連戦の間に先発を務めることが濃厚だが、このチャンスをきっかけに大きく飛躍する可能性は十分。先発、勝ちゲームでの1~2イニングをつなぐ「第2先発」の役割を果たせるようになれば、重宝できる1枚になりそうだ。
 
 杉山一樹は、193cmの長身から投げ下ろすストレートが持ち味で最速157キロを計時する。7月8日の楽天戦で今季初登板を果たすと、1安打1四球を許しながらアウト3つはすべて三振。連投となった翌9日も、2イニング無失点ながら2安打2四球2奪三振。荒れ気味ではあるが、球の威力は抜群で「新・7回の男」の有力候補の一人と言えるだろう。制球難を克服するため現在、二軍での再調整中だが、杉山が救援陣の一角として台頭してくれば、夏以降の戦いの中で大きな存在になってくるだろう。

取材・文●喜瀬雅則(スポーツライター)

【著者プロフィール】
きせ・まさのり/1967年生まれ。産経新聞夕刊連載「独立リーグの現状 その明暗を探る」で 2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。第21回、22回小学館ノンフィクション大賞で2年連続最終選考作品に選出。2017年に産経新聞社退社。以後はスポーツライターとして西日本新聞をメインに取材活動を行っている。著書に「牛を飼う球団」(小学館)「不登校からメジャーへ」(光文社新書)「ホークス3軍はなぜ成功したのか?」 (光文社新書)

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