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プロ野球

【西武の開幕1ヵ月診断】リリーフが“まさかの”絶好調!あとは山賊打線が目覚める時を待つのみ

nerimamo

2020.07.21

●マイナス要素
・今年も先発は不安定

 今年の先発ローテーションは、昨年無傷の11連勝でチームを連覇に導いたニールに加え、若手ドラ1トリオの高橋光成・今井達也・松本航がローテの中心と期待されていた。しかし蓋を開けてみれば、ニールは連勝記録こそ13に伸ばしているものの昨季ほどの安定感に欠け、何よりブレイクが期待された若手3投手はいずれも防御率6点台と結果を残せていない。    

 象徴的だったのが7月15日の楽天戦で、先発の今井が終始ボール先行の投球で4回7与四球5失点KO。若手投手に対しては辻発彦監督が「逃げるな」と度々コメントを残しているものの、なかなか改善が見られない。近年は度重なる主力選手の移籍により、若手投手を二軍でじっくり鍛える前に一軍登板を重ねることが増えてしまっている。今年だけでなく今後数年のチームを左右するだけに、首脳陣の指導と起用法に注目したい。

 また、ベテラン組では19日に榎田大樹が今季初登板したものの、十亀剣・内海哲也は二軍調整が続く。古巣に復帰した松坂大輔も手術を受け、新加入のノリンも故障の影響で昇格の見込みが立っていない。彼らが結果を残せば、前述の若手投手の再調整や休養も容易になるため、奮起に期待したいところだが……。
 
●今後の展望&キーマン 
・目覚めよ山賊打線

 先発が不安定なのは悲しいかな、いつものこと。ライオンズの強みは何と言っても打線だ。しかし、絶対的存在の秋山の穴もあって、平均得点が去年の5.3から4.8へダウンしてしまっている。4番の山川穂高は9HR、OPS1.063と好調だが、前後を打つ外崎修汰・森友哉がいずれも打率.247と低調な出来。特に森は同一カード6連戦が続くことで守備面での負担を口にしており、DHでの起用も選択肢にしたいが、現在DHを務める栗山巧が打率.342と絶好調なだけに、首脳陣も頭が痛いだろう。

 得点が伸びないことから、12勝のうち4点差以上での勝利は3試合だけ。接戦が多くなると、リリーフの登板過多も心配になってくる。しかも、前出のように先発陣が不安定で早期降板することも多いだけに、早い回で山賊打線が爆発し、少々の失点では動じない本来のライオンズの野球が復活すれば、リーグ3連覇も視界に入ってくるはずだ。

文●nerimamo

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