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MLB

【ア・リーグ順位予想】ヤンキース、ツインズが高評価。大谷のエンジェルスはワイルドカード争い?

出野哲也

2020.07.23

 インディアンスは出遅れる予定だったマイク・クレビンジャーが戻ってきて、先発投手のコマでは地区トップ。だがチーム自体が下り坂なのは否めず、また過去2年はスタートで出遅れていて、立ち上がりが悪いと今季は致命傷になりかねない。

 マイナー選手の雇用を確保して株を上げたロイヤルズは、フランチー・コーデロをパドレスから獲得するなど戦力面の補強も続けているが、上位争いに割って入れるほどではなさそう。タイガースは6月にドラフト1位指名したスペンサー・トーケルソンがチーム最高の打者なのでは? と言われるくらい野手の層が薄い。


【西地区】
1 アスレティックス
2 アストロズ
3 エンジェルス
4 レンジャーズ
5 マリナーズ

 アストロズが今年も戦力的には一歩リード。練習試合ではホゼ・アルトゥーベをはじめ打線に当たりが出ておらず「やはりサイン盗みの助けが必要なのか?」と揶揄する声もあるが、いずれ調子は上がっていくだろう。むしろ、ブルペンが故障や調整の遅れなどで本来のメンバーが揃っていないのが心配だ。
 
 そうなれば、アスレティックスにもチャンスが出てくる。2年連続ワイルドカード獲得と戦力が充実しているのに加え、「ブルペンの人材が豊富で、60試合制で一番得をしそうなチーム」にも挙げられている。伸び盛りの若手も多く、7年ぶりの地区Vも十分可能性がある。

 エンジェルスは、アンソニー・レンドーンが加わり打線強化に成功。大谷翔平のマウンド復帰も投手陣の助けになる。先発投手陣は弱いが、ジョー・マッドン新監督の小刻みな継投がハマればワイルドカード争いに加わってくるだろう。

 新球場グローブライフ・フィールドの門出にケチがついたレンジャーズは、エンジェルスとは逆で先発ローテーションが充実。新加入のコリー・クルーバーがサイ・ヤング賞2度の投球を再現できれば、ダークホースになりそうだ。ただでさえ最下位候補のマリナーズは、新しい日程での対戦相手の合計勝率が旧日程より9厘上がってしまい、ほぼノーチャンスだろう。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。

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