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MLB

日本人メジャーリーガー9人の2020年の「ノルマ」とは?

藤原彬

2020.07.24

■田中将大(ヤンキース)
今季のノルマ:防御率3点台前半でFA市場へ

 7年1億5500万ドルの契約最終年。サマーキャンプ初日にピッチャー返しの打球が頭部を直撃したが、軽い脳震とうとのことで、7月末の戦列復帰を目指す。新型コロナウイルスの影響で各球団が経営的に打撃を受ける中、今オフのFA市場は厳冬が予想されるだけに、少しでもいい成績を残しておきたい。14年の防御率2.77は望みすぎだとしても、防御率3点台前半に抑え、短期決戦で持ち味の勝負強さを発揮すればアピール材料になるはずだ。

■前田健太(ツインズ)
今季のノルマ:最後まで先発で完走

 ここ数年、ドジャースではシーズン終盤からポストシーズンにかけてリリーフへ配置転換されていたが、念願叶って年間を通して先発の役割を全うできる環境に身を移した。地区2連覇を狙うツインズの先発2、3番手として、今年こそポストシーズンでも先発マウンドに立ちたい。カギを握るのは左打者対策で、本人は対左用のカッターに手ごたえを感じている模様。

■菊池雄星(マリナーズ)
今季のノルマ:原点回帰で2年目のリベンジ

 憧れのメジャーデビューを果たした昨季は、居並ぶ強打者対策に投球の幅を広げようと試行錯誤。結果として持ち味の快速球と決め球のスライダーは威力を欠き、防御率5.46と滅多打ちにあった。オフは4シームの球速を向上させ、チェンジアップも落差が大きくなるように改良。スコット・サーバイス監督も「昨年とは別人みたい」と2年目の飛躍に期待を寄せる。
 
■山口俊(ブルージェイズ)
今季のノルマ:投手陣のユーティリティに

 サマーキャンプでは先発ローテーション最後の枠を争ったが、チャーリー・モントーヤ監督はロングリリーバーとスポット先発としての起用を明言。日本で抑えも先発もこなした経験は逆に強みにもなり得る。チームも本拠地での試合開催が認められず、シーズン中は何かと忙しくなりそうだが「プロ1年目に似た感情」と意気込む。

■平野佳寿(マリナーズ)
今季のノルマ:クローザー就任

 6月下旬に新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したが、2回の陰性判定を経てチームに合流。思わぬ形で新天地1年目の出鼻をくじかれ、開幕戦はベンチから外れて自宅で調整を続ける。昨季のチームは50登板以上の投手が皆無で、ブルペンは明確な弱点。防御率2.44と好投したメジャー1年目の投球を取り戻せば、クローザー就任は十分あり得るはずだ。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

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