専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

フォーム改造も“オンライン指導”?コロナ禍の中で石川柊太を飛躍させた「REBASE理論」とは

喜瀬雅則

2020.08.11

 池田氏が指摘したのは、石川の「腕」と「体」の連動に関することだった。投球動作に伴って胸椎、つまり上半身が回旋する。石川の場合、昨年までの映像を見ると、時計の「1時」の位置、つまり、オーバースローとスリークォーターのその中間あたりから、右腕が出てきていた。右腕を振り下ろすのは「縦回転」。一方、上半身は「横回旋」。185センチと長身の石川は、その腕と体の動きがうまく噛み合っていないと池田氏の目には映った。

「フォームを改善する上で、胸椎の回旋運動は横回旋で投げているのに、腕だけは縦で振っていて、いわゆる切って投げる投げ方をしていたので、これだとヒジや肩の負担も大きく、体の力を使えない。自分の体に合う高さにした方がいいのではないかと提案しました」と池田氏。つまり、胸椎の「横回旋」に合わせて、腕も「横振り」にした方が、体の動きとしてはナチュラルになるというわけだ。
 
 ただ、「言うがやすし行うが難し」とは、このことかもしれない。日本の“定説”では、ヒジをしならせ、そのヒジをいわば支点にしながら手を打者側により近づけ、ボールをリリースするのが投球の基本とも言われてきた。この「しなり」がない投手を「アーム型」と呼ぶ。体格に恵まれた投手に多い投げ方で、長いリーチを生かし、高いリリースポイントから、体のパワーと鋭い回転を使って投げ下ろす。だが、筋力の弱い日本人は肩や胸の筋肉を傷めるケースが多く、プロに入ったアーム型の投手は、肩やヒジの使い方を修正させられるケースが多い。

 石川もアーム気味の腕の振りだ。だが、池田氏の提案は、腕の使い方を修正するのではなく、腕の使い方に合わせたフォームに変えるという、定説とは逆の発想だった。

「コアの体幹の部分に関しては正解があると思って指導しています。それに付随した手の動かし方、足の上げ方と踏み出し方はいろいろな選手がいるので、近いタイプの例を参考に出して、自分に合う形を作ってくださいと提案しています」

 そう語る池田氏が石川に“モデル”として提示したのが、メジャーリーガーのマックス・シャーザー(ナショナルズ)とチャーリー・モートン(レイズ)だった。
 

DAZNなら「プロ野球」「Jリーグ」「CL」「F1」「WTAツアー」が見放題!充実のコンテンツを確認できる1か月無料体験はこちらから

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号