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プロ野球

【12球団U-23充実度ランキング│8位:巨人】岡本に続いて山下も本格開花すれば20年代の打線は安泰?

城ノ井道人

2020.09.06

 常勝を旨とする球団だけに、若手を我慢して使うケースは稀。戦力補強のための若手流出も厭わず、過去に一岡竜司(現広島)、平良拳太郎(現DeNA)らが23歳以下で放出され、新天地で花開いた。今季も先発として期待されていた髙田萌生をリリーフ左腕の高梨雄平とのトレードで手放しており、U-23の選手層がやや薄いのはそうした背景もある。
 
 だが、決して育成を軽視しているわけではない。早くから三軍制を取り入れた球団で、ドラフト1位入団の岡本だけでなく下位指名から戸郷、大江が育ち、育成指名からは山下が台頭してきた。現在実質的な編成トップである大塚淳弘氏は、自身が1981年のドラフト外入団で、一軍出場することなく球団職員として長年ファームの向上に心血を注いできた人物。「うちは発掘、育成にシフトし始めている」と明言しており、今後はこれまで以上に若い世代の育成に力を注ぐことになりそうだ。

文●城ノ井道人

【著者プロフィール】
しろのいみちと。会社勤めの後、渡米してMLB記者として全米を飛び回る。。日米問わず若手有望株への造詣が深く、仲間内で「日本版ファンタジーリーグ」を毎年、開催して次代のスター発掘に余念がない。
 

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