――「勝者のメンタリティも、結局は勝つことによって得られるものだ。おかしな表現だが、勝つためには、一度勝つ必要がある」(P280)というフレーズにも思わず唸りました。レッドソックスは、2004年に“バンビーノの呪い”を解いた後は常勝チームになりましたしね。
カブスも同じで、ヤギとかファンのせいにして負け犬根性丸出しでしたよね。サッカーでもスペイン代表がずっと同じように言われていて、強いんだけど勝てない。だけど、2008年のEUROで88年ぶりにイタリアに勝利して、雰囲気がガラっと変わりました。「俺たちは勝てるんだ」って。本当に1回勝つと変わりますよ。僕の好きなレアル・マドリーも同じです。2002年にチャンピオンズ・リーグを制覇してからは6季連続でベスト16敗退。バルセロナの全盛期に苦杯をなめ続けていました。でも、国王杯で勝ったり、14年にデシマ(欧州大会で10度目の優勝)を達成すると空気感が変わって、3年連続でCL優勝を果たしました。違う競技ですけど、野球とサッカーって根本的に似ている部分があって、両方見ていると理解が深まることは少なくありません。 ――本で一番伝えたい章はどこでしょう? 反響も踏まえると、やはり投球の章ですか?
一番詳しく書いた部分は、投球だと思います。この本って、速い人なら3時間もあれば読み終わると思うんです。サッと読めるんだけど、投球論も打撃論も采配論も経営論もそれぞれが密接に関わっているから、どこかの章を理解できると他もより理解できるように書いたつもりです。「スラット・カーブ理論」じゃないですけど、相互作用になっている(笑)。例えば、打撃論を理解すれば、どういうボールを投げると効果的なのかを考えられるようになる。投球論や打撃論を理解すれば、采配論の理解にもつながります。たまに目次を見れば内容が分かるという人がいるますが、そういう風にはしていないつもりで、簡単なんだけど1回読んだだけでは全体を理解できなくて、何周もすると深く分かってくるようになるはずです。
カブスも同じで、ヤギとかファンのせいにして負け犬根性丸出しでしたよね。サッカーでもスペイン代表がずっと同じように言われていて、強いんだけど勝てない。だけど、2008年のEUROで88年ぶりにイタリアに勝利して、雰囲気がガラっと変わりました。「俺たちは勝てるんだ」って。本当に1回勝つと変わりますよ。僕の好きなレアル・マドリーも同じです。2002年にチャンピオンズ・リーグを制覇してからは6季連続でベスト16敗退。バルセロナの全盛期に苦杯をなめ続けていました。でも、国王杯で勝ったり、14年にデシマ(欧州大会で10度目の優勝)を達成すると空気感が変わって、3年連続でCL優勝を果たしました。違う競技ですけど、野球とサッカーって根本的に似ている部分があって、両方見ていると理解が深まることは少なくありません。 ――本で一番伝えたい章はどこでしょう? 反響も踏まえると、やはり投球の章ですか?
一番詳しく書いた部分は、投球だと思います。この本って、速い人なら3時間もあれば読み終わると思うんです。サッと読めるんだけど、投球論も打撃論も采配論も経営論もそれぞれが密接に関わっているから、どこかの章を理解できると他もより理解できるように書いたつもりです。「スラット・カーブ理論」じゃないですけど、相互作用になっている(笑)。例えば、打撃論を理解すれば、どういうボールを投げると効果的なのかを考えられるようになる。投球論や打撃論を理解すれば、采配論の理解にもつながります。たまに目次を見れば内容が分かるという人がいるますが、そういう風にはしていないつもりで、簡単なんだけど1回読んだだけでは全体を理解できなくて、何周もすると深く分かってくるようになるはずです。