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MLB

ポストシーズンには6人が出場!MLB日本人選手の活躍期待度をチェック

藤原彬

2020.09.29

▼前田健太(ツインズ)
 シーズン全11登板とも自責点3以下の安定感を崩さず、待望のプレーオフの開幕マウンドに立つ。ポストシーズンでの先発は16年の3試合のみで、いずれも4回以内に降板の屈辱を味わった。ワイルドカード・ラウンドの対戦相手は、ドジャース時代の17年に世界一を争って敗れたアストロズで、「今の自分は別の投手」と気合十分だ。同シリーズの第5戦で痛恨の同点3ランを打たれたホゼ・アルトゥーベにも借りを返して、ポストシーズン16連敗中のチームを救いたい。ワイルドカード・ラウンドを勝ち進めば、地区シリーズでは古巣ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで戦えるのも強みだ。ちなみに17年以降は通算21救援で、昨年は防御率0.00(4登板)と快投している。

▼ダルビッシュ有(カブス)
 ポストシーズン通算6先発で防御率5.81と結果は優れないが、今季は日本人選手初の最多勝を獲得し、サイ・ヤング賞候補にも名を連ねる大活躍。“逆シリーズ男”のレッテルをいよいよ剥がせそうだ。ワイルドカード・ラウンドで対戦するマーリンズは通算防御率6.08と相性は悪いが、19年は2試合で防御率2.79と苦手を克服している。リーグ優勝決定シリーズまで勝ち抜けば、古巣ドジャースとの対決が濃厚。17年ワールドシリーズで炎上して“戦犯”扱いされた汚名を返上し、成長した姿を見せるチャンスだ。
 
▼秋山翔吾(レッズ)
 7・8月は打率.196とメジャーへの適応に苦しんだが、9月はチーム最高の打率.317と出塁率.456を記録するなど順応し、9月11日からは再び1番に固定された。レッズ打線はチーム打率.212がリーグワーストだっただけに、シーズン終盤の追い上げで逆転プレーオフ進出を果たせたのは、秋山の活躍も大きい。ワイルドカード・シリーズで対戦するブレーブス投手陣を皮切りに未経験の投手と多く相対するが、日本が誇る安打製造機がどのように対応するか注目だ。日本では通算5打数無安打で3三振と歯が立たなかったダルビッシュから、2本の安打(4打数)も放っており、地区シリーズでの対戦が濃厚なカブス戦での活躍も期待できる。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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