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通算208勝右腕はなぜ「サイン暴露」を行ったのか。アストロズ不正行為の正当化? それとも…

節丸裕一

2020.10.12

アストロズの選手はサイン盗みについて謝罪会見を行ったが、その態度は反省とは程遠いもので、球界内外から批判の声が集まった。(C)Getty Images

アストロズの選手はサイン盗みについて謝罪会見を行ったが、その態度は反省とは程遠いもので、球界内外から批判の声が集まった。(C)Getty Images

 アストロズが不正行為を行ったとされる2017年シーズン、グレインキーはアリゾナ・ダイヤモンドバックスに在籍。チームに加わったのは昨年8月からで、彼自身はサイン盗みの加担者でもなかった。

 しかし、自らサイン“暴露”をすることで、自軍が過去に行ったサイン盗みというルール違反を正当化し、批判する声をも封じようとした。少なくとも、サイン盗みへの批判を受け入れる気がないという、明確な意思表示だと僕は受け取った。スポーツ選手がこんなことをするのは残念でしかない。

 今季は新型コロナによる特殊シーズンとあって、過去最多の計16チームがポストシーズンへの切符を手にした。アストロズは負け越しながらも西地区2位に入り、その恩恵を受けた形だ。ジャスティン・バーランダーの故障離脱やゲリット・コールの移籍もあってレギュラーシーズンは振るわなかったものの、ポストシーズンの戦いを見ると、確かに強い。
 
 しかし、グレインキーの余計な行為によって、少なからぬファンが、もう過去のものになったとは言い難いサイン盗み問題を思い出すことになってしまった。連日、画面から伝わってくる選手たちの熱量に、球場に行けなくともファンは盛り上がっている。実際、TV視聴率も好調なデータが出ている。

 グレインキーは「火に油を注ぐ」かのごとく、悪役として、さらにファンを熱くさせようとしているのかもしれないが、このやり方は受け入れがたい。新型コロナウイルスという目に見えない敵と戦いながら、なんとかここまでこぎつけた最終盤。どんな結果になろうが素直に感動できるように、気持ちのいいプレーを見せてほしい。
 
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