【野手】
■首位打者 森友哉(西武) 打率.329 初
守備で重責を担いながら吉田正尚(オリックス)との熾烈な争いを制し、捕手として史上4人目の首位打者に輝いた。高打率を維持しながら、リーグベストのOPS.959、長打率.547を記録するなど持ち味もそのまま。得点圏打率.411もダントツと勝負強さも兼ね備えた。MVPの筆頭候補と言えるだろう。また、阿部慎之助(巨人)の引退と代わるように森が台頭したのは何かの運命を感じる。
■最多安打 秋山翔吾(西武) 179安打 3年連続4度目
チーム事情で3番や2番を任された開幕直後は調子が上がらなかったが、リードオフマンに戻った5月に9本塁打を含む41安打を放ってリーグ最多安打の「定位置」へ。フルイニング出場をリーグ最長の5年連続に伸ばし、キャプテンとしてチームを牽引した。今季が3年契約の最終年で海外FA権を取得しており、去就が注目される。
■最多本塁打 山川穂高(西武) 43本塁打 2年連続2度目
開幕から驚異的なペースでホームランを叩き込み、前半戦だけで29本と独走状態。ところが7月は打率.173と不振で4本塁打にとどまり、8月中旬には4番から下位に打順を落とした。それでも、優勝争いが佳境に入った9月は目標の「50本」を捨て、チームバッティングに徹して2連覇を手繰り寄せた。
■最多打点 中村剛也(西武) 123打点 4年ぶり4度目
強力打線の8番でスタートしたが、持ち前の長打力をコンスタントに発揮して、夏場から4番に座った。今季も満塁で打率.531と滅法強く、本塁打を4本上積んで自身の持つ記録を通算20本とするなど打点を荒稼ぎ。4度目の打点王獲得は史上10人目で、7月19日のオリックス戦では、劇的サヨナラ弾で球団初の通算400号本塁打を飾った。
■最高出塁率 近藤健介(日本ハム) 出塁率.422 初
選んだ103四球はリーグ最多で三振数(81)を上回り、四球率17.2%もリーグトップと抜群の選球眼で初のタイトルを獲得した。カウント3−0では0打数0安打で、フルカウントでは出塁率.652と驚異的な見極め。通算出塁率が4割台に乗り、打率3割とともに大台を維持している現役選手は他に青木宣親(ヤクルト)しかいない。
■最多盗塁 金子侑司(西武) 41盗塁 3年ぶり2度目
20企図以上ではリーグ2位の成功率80.4%を記録し、2位に10個以上の大差をつけて2度目の盗塁王に。リードオフマンとしては定着できなかったが、最大の売りであるスピードで重量打線に彩りを加え、守っても俊足と帽子を飛ばして外野の両コーナーで強烈な打球をつかみ続けた。初のゴールデン・グラブ賞も視野に入る。
文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。
■首位打者 森友哉(西武) 打率.329 初
守備で重責を担いながら吉田正尚(オリックス)との熾烈な争いを制し、捕手として史上4人目の首位打者に輝いた。高打率を維持しながら、リーグベストのOPS.959、長打率.547を記録するなど持ち味もそのまま。得点圏打率.411もダントツと勝負強さも兼ね備えた。MVPの筆頭候補と言えるだろう。また、阿部慎之助(巨人)の引退と代わるように森が台頭したのは何かの運命を感じる。
■最多安打 秋山翔吾(西武) 179安打 3年連続4度目
チーム事情で3番や2番を任された開幕直後は調子が上がらなかったが、リードオフマンに戻った5月に9本塁打を含む41安打を放ってリーグ最多安打の「定位置」へ。フルイニング出場をリーグ最長の5年連続に伸ばし、キャプテンとしてチームを牽引した。今季が3年契約の最終年で海外FA権を取得しており、去就が注目される。
■最多本塁打 山川穂高(西武) 43本塁打 2年連続2度目
開幕から驚異的なペースでホームランを叩き込み、前半戦だけで29本と独走状態。ところが7月は打率.173と不振で4本塁打にとどまり、8月中旬には4番から下位に打順を落とした。それでも、優勝争いが佳境に入った9月は目標の「50本」を捨て、チームバッティングに徹して2連覇を手繰り寄せた。
■最多打点 中村剛也(西武) 123打点 4年ぶり4度目
強力打線の8番でスタートしたが、持ち前の長打力をコンスタントに発揮して、夏場から4番に座った。今季も満塁で打率.531と滅法強く、本塁打を4本上積んで自身の持つ記録を通算20本とするなど打点を荒稼ぎ。4度目の打点王獲得は史上10人目で、7月19日のオリックス戦では、劇的サヨナラ弾で球団初の通算400号本塁打を飾った。
■最高出塁率 近藤健介(日本ハム) 出塁率.422 初
選んだ103四球はリーグ最多で三振数(81)を上回り、四球率17.2%もリーグトップと抜群の選球眼で初のタイトルを獲得した。カウント3−0では0打数0安打で、フルカウントでは出塁率.652と驚異的な見極め。通算出塁率が4割台に乗り、打率3割とともに大台を維持している現役選手は他に青木宣親(ヤクルト)しかいない。
■最多盗塁 金子侑司(西武) 41盗塁 3年ぶり2度目
20企図以上ではリーグ2位の成功率80.4%を記録し、2位に10個以上の大差をつけて2度目の盗塁王に。リードオフマンとしては定着できなかったが、最大の売りであるスピードで重量打線に彩りを加え、守っても俊足と帽子を飛ばして外野の両コーナーで強烈な打球をつかみ続けた。初のゴールデン・グラブ賞も視野に入る。
文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。