対照的に、ナショナルズのブルペンはかなり心配だ。防御率5.68はメジャーワースト2位、救援30登板をこなした8投手のうち、防御率4点台を下回っているのはタナー・レイニー(3.91)しかいない。9月に入ってダニエル・ハドソン、ショーン・ドゥーリトルが調子を上げているのは救いだが、接戦のままゲーム終盤を迎えると、流れは一気にブルワーズに傾きそうだ。
ただ、どういうわけか、ナショナルズにはホームフィールド・アドバンテージが存在していないように思われる。ワシントンDC移転後は計4回ポストシーズンに出場しているが、いずれも地区シリーズで敗退。しかも、ホームでは3勝8敗と大きく負け越している。
12年(対カーディナルス)の第5戦は3回まで6対0でリードしながら逆転負け。17年(対カブス)の同じく第5戦では、1点リードの5回にエースのシャーザーをリリーフで送り込みながら失策も絡んで4失点を喫するなど、勝てばシリーズの勝ち抜けの試合をすべてホームで落としている。この圧倒的な“勝負弱さ”を克服できるかどうかも注目だ。
構成●スラッガー編集部
●ナショナルズ伝統の“勝負弱さ”
プロスポーツでは、いわゆる「ホームフィールド・アドバンテージ」が存在する。特にアメリカン・スポーツのポストシーズンで醸し出されるホームチーム100%の熱狂的な雰囲気は、テレビ画面越しでも身震いするほどだ。ただ、どういうわけか、ナショナルズにはホームフィールド・アドバンテージが存在していないように思われる。ワシントンDC移転後は計4回ポストシーズンに出場しているが、いずれも地区シリーズで敗退。しかも、ホームでは3勝8敗と大きく負け越している。
12年(対カーディナルス)の第5戦は3回まで6対0でリードしながら逆転負け。17年(対カブス)の同じく第5戦では、1点リードの5回にエースのシャーザーをリリーフで送り込みながら失策も絡んで4失点を喫するなど、勝てばシリーズの勝ち抜けの試合をすべてホームで落としている。この圧倒的な“勝負弱さ”を克服できるかどうかも注目だ。
構成●スラッガー編集部