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プロ野球

【チーム別新助っ人総括:パ・リーグ】4億円超の年俸にまったく釣り合わなかった大物ジョーンズ。ムーアはコスパはイマイチだが貫録見せる

SLUGGER編集部

2020.12.15

【楽天】
シャギワ 8720万円
31登板 0勝3敗6ホールド 26.1回 19奪三振 防御率5.81

 シャギワは2018~19年はドジャースで計60試合に登板した実績を持ち、サイド気味の腕の振りから155キロ近い速球を投げ込むことから日本での活躍を予想する声も多かった。期待通り、開幕7試合は連続無失点に封じていたが、7月下旬以降は不振に陥って最後まで復調できなかった。広島からシーズン途中に獲得したDJ・ジョンソン(年俸6050万円)は16登板で防御率3.06とまずまずだったが、違いをもたらすまでには至らず。ちなみに、オリックスから獲得したロメロはともにリーグ5位の24本塁打&OPS.893と大活躍だった。

【日本ハム】
バーヘイゲン 1億1000万円
18登板 8勝6敗 111.2回 115奪三振 防御率3.22

 先発ではエースの有原航平に次ぐ2番目の高額年俸を与えられた期待に応えた。115奪三振は千賀滉大(ソフトバンク)、山本由伸(オリックス)に次いでリーグ3位、チームトップのQS率66.7%と奮闘。有原がポスティングでメジャーに移籍する来季はエースとして活躍してもらわなければならないとあって、球団もシーズン終了直後に年俸1億3000万円で延長契約を結んだ。また、巨人時代(2億2500万円)よりはるかに格安の年俸8000万円でビヤヌエバも新たに獲得したが、虫垂炎や故障で出場わずか54試合、打率.220で4本塁打と結果も出なかった。
 
【オリックス】
ジョーンズ 4億3600万円
87試合 78安打 12本塁打 43打点 打率.258 OPS.749
ヒギンス 7000万円
41登板 3勝3敗19ホールド 41.1回 45奪三振 防御率2.40
ロドリゲス 7000万円
59試合 42安打 6本塁打 25打点 打率.218 OPS.642

 メジャー通算282本塁打の大物ジョーンズは今季の新外国人の中で最高額の年俸4億3600万円。チーム内でも吉田正尚、増井浩俊を合わせたよりも上だったが、結果はまったくの期待外れ。下半身のコンディション不良で2度も登録抹消されるなどシーズンを通して精彩を欠いた。マイナー通算174本塁打のロドリゲスも持ち前の打棒を発揮できず、さらに一塁ではリーグ最多の8失策で足を引っ張る始末。活躍したのは、中継ぎの柱として好投したヒギンズだけで、12球団最高の総額5億7600万円の補強はまったくリターンが釣り合わなかった。

構成●SLUGGER編集部

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