９月６日にリフレッシュのためいったん登録抹消となったが、再昇格した19日の西武戦で３勝目を挙げた。試合後、中嶋監督代行は「疲れているというのはピッチングコーチから聞いてましたし、（登録を）外して、今日しっかり結果につなげてくれたのは良かった。真っ直ぐも戻ってる感じがしました。サチ自身も、内容が伴わなくなってきたのは疲れかなと感じていると思うんで、疲れが取れた時にまたローテーションつかんでいくんじゃないかなと思います」と、「サチ」という愛称を使いながら福也の好投に目を細めていた。
  「最後（11月３日の楽天戦）に勝てたのは良かった。来季は倍勝ちます。今年の課題は接戦で投げ切れていなかったこと、スタミナをつけて投球技術を磨きたい」

　もうロングリリーバーに戻る気はまったくない。21年はルーキーイヤー以来となる開幕ローテーションの枠をつかんで、先発投手として本来持っている力を開花させることを期待したい。

取材・文●どら増田

【著者プロフィール】
どらますだ／1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第９回 特集オリックス・バファローズ』（カンゼン）ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させたことも。