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プロ野球

【球団別即戦力ルーキー診断:セ・リーグ】巨人の本格派右腕2人はリリーフ向き。牧は打撃の安定感が魅力

西尾典文

2021.01.12

ドラフト2位指名で入団した牧。強打と安定感を備えた打撃は1年目から期待できそうだ。写真:滝川敏之

ドラフト2位指名で入団した牧。強打と安定感を備えた打撃は1年目から期待できそうだ。写真:滝川敏之

 2月1日のキャンプインを控えて、ルーキーの入寮と合同自主トレが話題となる季節となった。ファンが特に気になるのは、やはり今年のチーム成績を直接左右する“即戦力”ルーキーが誰かということではないだろうか。そこで、1年目から一軍の戦力となる可能性が高い選手を球団ごとに紹介していこう。

▼巨人
平内龍太(1位・投手・亜細亜大)
伊藤優輔(4位・投手・三菱パワー)

 リーグ3連覇を目指す巨人では2人の右腕を挙げたい。ともに好調時には150キロを悠に超えるスピードを誇る本格派で、首脳陣の期待も高い。ただ、長いイニングではかなり球威が落ち、制球もアバウトなだけに、1年目からの戦力として考えるのであれば、リリーフ起用が妥当だろう。特に平内はスプリットという絶対的な決め球があり、抑えとして大成しそうな雰囲気もある。エースの菅野智之が残留となったことが2人にとっても追い風となりそうだ。
 
▼阪神
中野拓夢(6位・内野手・三菱自動車岡崎)
石井大智(8位・投手・高知ファイティングドッグス)

 4球団が競合した佐藤輝明(近畿大)を筆頭に大学生・社会人を多く指名した阪神だが、1年目の戦力という意味では下位指名の2人を推したい。中野は堅実さとスピードを備えた守備が持ち味で、セカンド、ショートどちらも守れる点が大きい。守備に課題が多いチームだけに、二遊間のテコ入れとして抜擢も期待できる。石井はコンスタントに145キロを超えるストレートと、鋭く変化する縦のスライダー、シンカーを低めに集める制球力を備えた好投手。狙って三振を奪えるのも大きな魅力で、強力リリーフ陣に更に厚みを加える存在となりそうだ。

▼中日
森博人(2位・投手・日本体育大)

 1位の高橋宏斗(投手・中京大中京高)も高校生離れした完成度を誇るが、1年目の戦力としては森を推したい。ゆったりと下半身を使えるフォームは安定感があり、短いイニングでは150キロを超えることも珍しくない。右打者、左打者どちらの内角にも腕を振って速いボールを投げられる制球力、真横に鋭く大きく滑るカットボールの威力も十分だ。キャンプを順調に過ごすことができれば、セットアッパー候補になる可能性もあるだろう。
 

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