もっとも、投手陣はジョンソンなど外国人に依存している部分が大きく、頭数を増やす意味でも即戦力タイプは補強したい。岡田明丈や薮田和樹、矢崎拓也など本格派投手を好んで指名する傾向があり、それは決して間違ってはいないのだが、３人とも制球が安定せず苦しんでいる現状を考えると、ゲームメイク能力に優れた実戦型が欲しい。地元のJFE西日本に所属する河野竜生は２位以下での獲得は難しいだろうが、同じような実戦派としては吉田大喜（日体大）が挙げられる。

　ポジション別の年齢分布を見ると、可能なら外野手も加えておきたいところではある。松山竜平、長野久義はベテランの域に入り、赤松真人も引退。西川龍馬が内野からコンバートされたことを踏まえてもやや層が薄くなっている。ただ、編成部の談話として、今年の指名は４人程度と伝えられていて、そうだとすると優先度はさほど高くないかもしれない。
  ポジション別年齢分布
・陣容は10月５日現在。年齢は2019年の満年齢
・●＝主力選手、★＝若手有望株
・外国人選手は原則として除外。育成選手は来季開幕までの支配下登録が有望な選手のみ掲載（＊）

【投手】
19歳：１人　田中法（先発）
20歳：３人　●遠藤（救援/先発）、★山口（先発）、長井（先発）
21歳：２人　●アドゥワ（先発）、高橋昴（先発）
22歳：２人　塹江（救援）、高橋樹（先発）
23歳：２人　島内（救援）、藤井皓（救援）
24歳：４人　●床田（先発）、中村祐（先発）、ケムナ（救援）、平岡（救援）
25歳：１人　矢崎（救援）
26歳：２人　岡田（先発/救援）、戸田（救援）
27歳：２人　中崎（救援）、薮田（先発/救援）
28歳：４人　●大瀬良（先発）、●九里（先発/救援）、●一岡（救援）、今村（救援）、
29歳：１人　中田（救援）
30歳：３人　●野村（先発）、菊池保（救援）、中村恭（救援）
引退/戦力外：横山（27歳）、飯田（28歳）、永川（39歳）