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プロ野球

【12球団ドラフト展望:ヤクルト】森下ら即戦力獲得で崩壊状態の投手陣再建&若返り促進

スラッガー編集部

2019.10.04

今季は村上が大ブレイクしたが、投手陣が崩壊して最下位転落。即戦力投手を複数獲得して再建を進めたい 写真:徳原隆元(THE DIGEST写真部)

今季は村上が大ブレイクしたが、投手陣が崩壊して最下位転落。即戦力投手を複数獲得して再建を進めたい 写真:徳原隆元(THE DIGEST写真部)

【2019ドラフトのテーマ】
・質・量ともに足りない投手の補充

・高齢化が進むチームの若返り推進

 昨年は最下位から2位に躍進したが、今季はまだ最下位へ逆戻り。主砲のバレンティンはFA権を獲得し、移籍の可能性も取りざたされている。看板選手の山田哲人は今後1~2年でのMLB挑戦が噂されており、チームは今、岐路に立たされていると言っていい。

 岩村明憲(1996年2位)、青木宣親(2003年4位)、山田(10年1位)、村上宗隆(17年1位)と7年周期で大当たりを出してはいるが、全体的には決してドラフト巧者とは言えない。特にファンの間でも“黒歴史”として名高いのは14年ドラフトで、8人指名されたうち7人がすでに戦力外。唯一残る風張連も、今後主力に成長する可能性は低い。また、16年1位指名の寺島成輝もファームで伸び悩んでいる。
 高齢化の進行も深刻な問題だ。今年の満年齢が32歳以上の選手は実に17人を数えた。そのうち、館山昌平、畠山和洋、寺原隼人、村中恭平、大引啓次らの引退/退団が決定しているが、それだけでは根本的な解決にはつながらない。全体的な若返り促進が急務となっている。

 それでも、野手はまだ希望が持てる。今季、10代最多本塁打記録を打ち立てるなど大ブレイクした村上を筆頭に廣岡大志、中山翔太、今年ファームで活躍した濱田太貴ら楽しみな選手が複数おり、向こう数年ビジョンも比較的描きやすい。となると、やはり問題は防御率リーグワーストと低迷した投手陣。怪我人が続出したこともあり、ファームでは現役最終年の館山が100イニング近くも投げるなど、質も量も足りない状態にある。
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