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プロ野球

今年の「即戦力」候補は? 奥川恭伸は1年目からローテーション入りも。森下暢仁は2ケタ勝利を期待できる【ドラフト候補タイプ別診断】

2019.10.13

 奥川は高校生ながら完成度の高さは大学生、社会人の候補と比べても上位である。1回から9回まで球威が落ちず、ストレートも変化球もしっかりコントロールできる制球力も見事だ。打線が強く、リリーフがしっかりしているチームに入れば、1年目からローテーションとしてある程度の勝ち星も計算できるだろう。
 
 野手では東海大の捕手・海野隆司が最も即戦力に近い。スローイングの速さはプロでもトップレベルで、甲斐拓也(ソフトバンク)を目指せるだけのレベルにある。キャッチングやワンバウンドの処理などの安定感も申し分ない。捕手はプロとアマチュアのレベル差が最も大きいと言われるポジションだが、海野は1年目から一軍で使いたくなるだけの能力を備えている。他にも佐藤都志也(東洋大)柘植世那(Honda鈴鹿)も同じ捕手で即戦力候補だ。

 捕手以外の野手は少し手薄な印象だが、内野手なら小深田大翔(大阪ガス)、外野手なら高部瑛斗(国士舘大)の名前が挙がる。ともに守備と走塁が高いレベルにあり、打撃もミート力が高い。バックアップ要員として一軍ベンチに入れるだけの力はあるだろう。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「PABBlab」を今年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。

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