▼市立和歌山高(和歌山/2年ぶり7度目)
川端慎吾(ヤクルト)/益田直也(ロッテ)
16年以降は県勢の甲子園出場枠を智弁和歌山と二分する強豪。現役選手は2人のみだが、いずれもタイトルホルダーと質は高い。15年に首位打者に輝いた川端は3年生だった05年春のセンバツ2回戦では野上亮磨(現巨人/当時神村学園)から2ランを放ったが、試合には敗れた。川端の2学年後輩の益田はセーブ王獲得経験もあるプロ野球屈指のリリーフ投手だが、高校時代は控えの内野手で、甲子園出場経験はない。川端は高卒でプロ入りしたが、益田の才能が開花するのは関西国際大に進学してからのことである。
▼京都国際高(京都/初出場)
曽根海成(広島)/上野響平(日本ハム)
春だけでなく、夏も含めても初の甲子園出場となる。甲子園進出よりも次のステージを意識した指導に重きが置かれている印象で、現在は2人の内野手がプロでプレーしている。育成ドラフトでソフトバンクに入団した曽根は守備力の評価が高かったが、憧れの存在でもある正遊撃手の今宮健太の壁を崩せず。18年に広島へトレードされて以降は、内外野を守るユーティリティとしての活躍が多い。同じく上野も守備力には定評があり、やはり今宮を憧れの選手と公言。アクロバティックな守備や強肩は高校在学時から有名で、19年ドラフト3位で日本ハムに入団した。
▼神戸国際大付高(兵庫/4年ぶり5度目)
坂口智隆(ヤクルト)/石岡諒太(中日)/宗接唯人(ロッテ)/蔵本治孝(ヤクルト)/小深田大翔(楽天)/平内龍太(巨人)
01年春、史上初の甲子園出場の立役者となったのが、2年生エースだった坂口。その後は強豪でひしめく県内にあっても、コンスタントにセンバツへ顔を出している。ただ、ベスト4入りは05年の一度だけで、1回戦の壁に跳ね返され続けるなど戦績は芳しくなく、現役OBの甲子園出場経験者も阪口の他は石岡だけ。ただし未経験組の中でも、小深田と平内は卒業後に大学や社会人で腕を磨き、ドラフト1位の高評価でプロの門を叩いた。
▼天理高(奈良/2年連続25度目)
西浦直亨(ヤクルト)/中村奨吾(ロッテ)/姫野優也(日本ハム)/森浦大輔(広島)/太田椋(オリックス)
創部120年目を迎える古豪は、春・夏ともに優勝が1回ずつ。17年夏にもベスト4まで進出しており、太田はこの時のメンバーだ。ただ、その太田もセンバツ出場は未経験で、西浦は09春のセンバツに出場するも1回戦で敗退。1学年後輩の中村も翌春の初戦で敗れ、森浦も15年に2回戦敗退と現役OBはセンバツでの戦績が振るわなかった。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
【PHOTOギャラリー】球界を牽引するスター選手たちの「高校」「大学」当時を秘蔵写真で振り返る
川端慎吾(ヤクルト)/益田直也(ロッテ)
16年以降は県勢の甲子園出場枠を智弁和歌山と二分する強豪。現役選手は2人のみだが、いずれもタイトルホルダーと質は高い。15年に首位打者に輝いた川端は3年生だった05年春のセンバツ2回戦では野上亮磨(現巨人/当時神村学園)から2ランを放ったが、試合には敗れた。川端の2学年後輩の益田はセーブ王獲得経験もあるプロ野球屈指のリリーフ投手だが、高校時代は控えの内野手で、甲子園出場経験はない。川端は高卒でプロ入りしたが、益田の才能が開花するのは関西国際大に進学してからのことである。
▼京都国際高(京都/初出場)
曽根海成(広島)/上野響平(日本ハム)
春だけでなく、夏も含めても初の甲子園出場となる。甲子園進出よりも次のステージを意識した指導に重きが置かれている印象で、現在は2人の内野手がプロでプレーしている。育成ドラフトでソフトバンクに入団した曽根は守備力の評価が高かったが、憧れの存在でもある正遊撃手の今宮健太の壁を崩せず。18年に広島へトレードされて以降は、内外野を守るユーティリティとしての活躍が多い。同じく上野も守備力には定評があり、やはり今宮を憧れの選手と公言。アクロバティックな守備や強肩は高校在学時から有名で、19年ドラフト3位で日本ハムに入団した。
▼神戸国際大付高(兵庫/4年ぶり5度目)
坂口智隆(ヤクルト)/石岡諒太(中日)/宗接唯人(ロッテ)/蔵本治孝(ヤクルト)/小深田大翔(楽天)/平内龍太(巨人)
01年春、史上初の甲子園出場の立役者となったのが、2年生エースだった坂口。その後は強豪でひしめく県内にあっても、コンスタントにセンバツへ顔を出している。ただ、ベスト4入りは05年の一度だけで、1回戦の壁に跳ね返され続けるなど戦績は芳しくなく、現役OBの甲子園出場経験者も阪口の他は石岡だけ。ただし未経験組の中でも、小深田と平内は卒業後に大学や社会人で腕を磨き、ドラフト1位の高評価でプロの門を叩いた。
▼天理高(奈良/2年連続25度目)
西浦直亨(ヤクルト)/中村奨吾(ロッテ)/姫野優也(日本ハム)/森浦大輔(広島)/太田椋(オリックス)
創部120年目を迎える古豪は、春・夏ともに優勝が1回ずつ。17年夏にもベスト4まで進出しており、太田はこの時のメンバーだ。ただ、その太田もセンバツ出場は未経験で、西浦は09春のセンバツに出場するも1回戦で敗退。1学年後輩の中村も翌春の初戦で敗れ、森浦も15年に2回戦敗退と現役OBはセンバツでの戦績が振るわなかった。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
【PHOTOギャラリー】球界を牽引するスター選手たちの「高校」「大学」当時を秘蔵写真で振り返る
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