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高校野球

【センバツ出場校OBチェック】中国・四国&九州編:福岡大大濠高は山下ら好投手を次々輩出。広島新庄・田口、鳥取城北・能見と甲子園未出場の大物も多数

藤原彬

2021.03.19

▼大崎高(長崎/初出場)
現役選手:なし

 人口5000人ほどの島にある県立高で、数年前には部員減少から廃部危機に陥ったが、昨秋の九州大会では延岡学園高(宮崎)、明豊(大分)、福岡大大濠(福岡)と強豪校を次々に倒し、離島では8校目となる甲子園出場を果たした。

▼福岡大大濠(福岡/4年ぶり5度目)
川原弘之(ソフトバンク)/坂本裕哉(DeNA)/浜地真澄(阪神)/山下舜平大(オリックス)

 現役4人はいずれも投手で、かつ甲子園出場経験がないが、立命館大に進学した坂本を除く全員が高卒ドラフト4位以内でプロ入り。もっとも惜しかったのは川原で、2年秋の九州大会準々決勝で今村猛擁する清峰高に敗れて翌年のセンバツ出場を逃した。浜地は山本由伸(オリックス/当時・都城高)らと“九州四天王”の一角を形成した。山下は190センチの身長と150キロ超えの速球で注目を集めた将来性抜群の右腕で、20年ドラフトでは同校史上初のドラフト1位指名を勝ち取った。
 
▼明豊高(大分/3年連続5度目)
今宮健太(ソフトバンク)/濱田太貴(ヤクルト)

 大分の強豪校で、甲子園では19年春のベスト4が最高。夏は8強入り3回を数える。今宮は在学中は最速154キロを誇るエースとしても活躍し、09年は春夏ともに菊池雄星(現マリナーズ)擁する花巻東高と激闘を繰り広げた末に敗れた。濱田は高校生離れしたフルスウィングを武器に、2年夏の甲子園(00年)で2本塁打を放ってベスト8入りに貢献している。

▼宮崎商高(宮崎/52年ぶり3度目)
現役選手:なし

 前回のセンバツ出場は69年のことで、52年のブランクは今大会では最長。過去2回とも初戦敗退で、今年こそセンバツ初勝利なるか。現役プロ野球選手はいないが、83年に打点王を獲得した水谷実雄(元広島)、通算1634安打の小川亨(元近鉄)ら名選手を輩出している。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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