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高校野球

【センバツ出場校OBチェック】近畿編:大阪桐蔭は今大会出場校最多の20人を輩出。智弁学園や市立和歌山は数こそ少ないが粒ぞろい

藤原彬

2021.03.19

大阪桐蔭時代の根尾(左)と藤原(右)。平成最強の名門校だけあり、彼らをはじめさまざまな名選手を輩出している。写真:産経新聞社

大阪桐蔭時代の根尾(左)と藤原(右)。平成最強の名門校だけあり、彼らをはじめさまざまな名選手を輩出している。写真:産経新聞社

 3月19日から、第93回選抜高校野球大会が開幕する。今大会出場校のOBで、現在もプロ野球界で活躍する選手たちを紹介していこう。今回は近畿ブロックから出場する6校だ。

▼智弁学園高(奈良/2年連続14度目)
岡本和真(巨人)/廣岡大志(巨人)/村上頌樹(阪神)

 近年になって勢いを増し、2010年代のセンバツ出場5回は天理高を上回って県内最多。現役のプロ3人はそれぞれ1学年違い。岡本は3年春のセンバツ初戦で大会タイ記録の1試合2ホーマーを放つも、続く2回戦は田嶋大樹(当時佐野日大高)相手に2三振。自身も試合終盤にマウンドへ上がったが、延長10回にサヨナラ打を浴びた。1回戦で岡本と3、4番を組んだのが1学年後輩の廣岡で、巨人にトレード移籍した今季は、再び同じ内野でのプレーが見られそう。廣岡が卒業した翌16年春に、チームはセンバツ初優勝。村上はエースとして、延長11回までもつれた高松商業高との決勝を含む全5試合を投げ抜き、打っては決勝のサヨナラ二塁打で同校初の歓喜をもたらした。
 
▼大阪桐蔭高(大阪/2年連続12度目)
中村剛也(西武)/岩田稔(阪神)/平田良介(中日)/岡田雅利(西武)/中田翔(日本ハム)/浅村栄斗(楽天)/江村直也(ロッテ)/山足達也(オリックス)/藤浪晋太郎(阪神)/澤田圭佑(オリックス)/森友哉(西武)/香月一也(巨人)/正隨優弥(広島)/福田光輝(ロッテ)/高山優希(日本ハム)/藤原恭大(ロッテ)/柿木蓮(日本ハム)/横川凱(巨人)/根尾昂(中日)/中田惟斗(オリックス)

 言わずと知れた近年の高校球界を代表する強豪校で、センバツは藤浪と森を擁した12年、藤原と根尾が中心だった17、18年に「紫紺の優勝旗」を3度持ち帰っている。17~18年の“春連覇”は史上3校目の快挙で、12年と18年の2度の春夏連覇は史上唯一の記録である。卒業生の現役プロは今大会出場校で断トツの20人を数え、今年もスカウト注目の選手揃い。チームは何度も頂点に立っているが、プロ入り後に日本一を経験したのは中村、平田、中田翔だけ。個人タイトルを獲得したのも、中村、中田翔、浅村、藤浪、森と、いずれも高校から直接プロ入りした5人だけだ。
 

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