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プロ野球

【2021展望:中日】昨季は8年ぶりのAクラス。さらなる高みに到達するためには得点力向上が不可欠〈SLUGGER〉

ロバートさん

2021.03.24

●ライトの攻撃力向上

 僅差で勝つ戦略が有効である一方で、得点力不足という本質的な課題から目を逸らしていいわけでは決してない。昨季の中日はチーム得失点差が-60で、これは最下位のヤクルトに次いでリーグワースト2位。05年以降の優勝チームを見てみると、約8割が得失点差+60以上を記録している。勝率は得失点差と強い相関関係にあると言われるが、得失点差+60を達成するのに失点減だけで賄うのは現実的ではない。

 得点増のためにまず強化したいのはライトの攻撃力だ。昨季の右翼手のリーグ平均OPSが.713だったのに対し、中日はリーグ最低の.579だった。ここをせめてリーグ平均近くに上げるだけでも、間違いなく得点力増に直結するだろう。
 
【2021年のキーマン】
平田良介

 ここ2年は低迷しているものの、彼が攻守に本来の実力を発揮することで、ライトはチームの弱点どころか強みにすら昇華できる。オフは減量と体幹強化に励み、オープン戦でも尻上がりに調子を上げて開幕を迎える。新助っ人ガーバーの来日が出遅れる中、外野両翼のレギュラー候補は実績や経験に乏しい選手が多い。それだけに、平田には5年契約の最終年となる今季こそ、かつての輝きを取り戻してほしい。

文●ロバートさん

【著者プロフィール】
1988年生まれ。Twitterにて中日ドラゴンズの戦力分析・考察を行う中日ファン。中日新聞プラスにて「データで考える中日ドラゴンズ」を連載中。Twitterは@robertsan_CD

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