専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

いよいよベールを脱ぐプロ野球の新助っ人たちを一挙紹介!韓国で“神”と呼ばれた巨人のテームズ、捲土重来を期す楽天の元“不良債権男”…<SLUGGER>

藤原彬

2021.04.19

■エチェバリア(ロッテ)
 ダイナミックかつ俊敏な動きで魅せるショートで、イチローともプレーしたマーリンズ時代は好プレー集の常連でもあった。攻守ともチームの弱点となっているポジションの強化を期待されての加入だが、近年は守備範囲が狭くなってきて、二塁や三塁での出場も増えている。

 もともと打撃は得意ではなく、メジャー通算打率.253、OPS.641は昨年、ヤクルトに在籍したエスコバーと同水準。エスコバーは持ち味の守備が衰え、打撃でも貢献できずに1年で退団したが、このエチェバリアはどうなるか。期待通りに活躍すれば、球団公式SNSで使用されているニックネームの「エッちゃん」はもちろん、スーパーモデルの婚約者の美貌も話題を集めることだろう。

■ロハス・ジュニア(阪神)
 両打席から大きなフォロースルーで長打を量産する大砲で、メジャー未経験のまま17年から韓国に渡って開花。昨季は47本塁打、135打点の二冠を獲得し、打率も.349とあわや三冠王の活躍を見せた。巨人との争奪戦の末、同じくKBOを経て来日したサンズからの助言も得て阪神入りが決まった。一方で三振も132と多く、日本ではやはり変化球への対応がカギになりそう。
 
 チームの外野陣は現在、近本光司の調子が上がらず、新人の佐藤輝明も持ち前のパワーを見せつけながら低打率にあえぐ。韓国ではセンターでの出場が最も多かった新助っ人が打棒を発揮すれば、打線の厚みは確実に増す。同じくKBOから阪神入りが決まった投手のアルカンタラとチームの首位快走を後押ししたい。

■サンタナ(ヤクルト)
 17年にメジャーで飛距離145メートル弾も含め30本塁打を記録したパワーが売りで、年齢も28歳と若い。逆方向への一発が多く、19年の日本開幕戦では東京ドームの右翼席に満塁アーチを放り込んだ。意外にも通算のフライ率はリーグ平均を下回るが、それでも本塁打の出やすい神宮球場とは好相性のはず。

 問題は粗さで、メジャー通算では3打席に一度は三振を喫していた。以前はうまく対応していた曲がる系の変化球に打率.105と苦戦していたのも気になる。また、守備も大の苦手で、新型指標UZRを見るとライトがMLB通算-15.2、レフトが-12.5。狭い神宮はこの点でも助けになるはずだ。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号