打率、本塁打数、打点などの攻撃面での成績でリーグ上位につけているチームにとって、不振の原因が投手陣にあることは明白だ。リーグの防御率ランキングで20位以内に入っている選手がひとりもいないことが、このチームの現状を表わしていると言えるかもしれない。そして、今季５回以上先発のマウンドに立った投手の防御率を見ると、規定投球回未到達ながら大谷が2.70でトップ、これに続くアレックス・コブですら4.41、そして最も多くの回を投げているディラン・バンディは6.68である。
  　総打点数がリーグ３位（15チーム中）を誇る一方で、総失点数13位というエンジェルスがワールドシリーズを戦うためには、同メディアは「大谷と並ぶようなエリートの先発投手が最低ひとりは必要」と訴える。そして「魔法のような解決策はなく、先発投手をトレードで手に入れることだ。ファームを犠牲にしてでも」と綴った後、「さもなければ、大谷やマイク・トラウトのような選手の最盛期を無駄に浪費してしまうことになる」と警告した。

『ESPN』は「エンジェルスがペナントレースで生き残っていられる最大の理由は、大谷のおかげだ」と綴っているが、この孤軍奮闘のエースをサポートするためにも、チームは早急に何らかの動きを見せる必要があるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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