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高校野球

【甲子園出場校実力番付】大阪桐蔭と明豊の両横綱に続くのは一体どこか。例年以上に混戦となりそうな予感も<SLUGGER>

西尾典文

2021.08.09

 大関以下は近畿、東海、関東に有力校が多い印象を受ける。センバツで大阪桐蔭を破ってベスト8に進出した智弁学園は、下級生の頃から主力を張っていた選手が多く、経験値の高さが光る。センバツでは不振だった主砲の前川右京の復調もプラス材料だ。初戦で大阪桐蔭と対戦する東海大菅生も充実の戦力を誇る。タイプの違う力のある複数の投手を揃え、継投に迷いがないのも強みだ。

 激戦の愛知でライバルの東邦、中京大中京、享栄の3校をすべて破ってきた愛工大名電も評価は高い。左右の本格派を揃え、打線も主砲の田村俊介を中心に強力だ。センバツでは初戦で小園健太(市和歌山)に抑え込まれた県岐阜商だが、総合力では今大会でも上位。攻守に中心である4番・キャッチャーの高木翔斗の成長ぶりにも注目したい。
 
 春以降に力をつけてきた印象が強いのが専大松戸と二松学舎大付の関東勢2校。専大松戸はエースの深沢鳳介が抜群の安定感を誇り、2番手の岡本陸の成長も著しい。春の関東大会を制しても夏に調子を落とすことなく、しっかりと仕上げてきた印象だ。二松学舎大付はエースの秋山正雲、2年生の布施東海の2人のサウスポーの安定感が光る。最初から少ない失点が計算できるだけに、先制した時の強さは出場校の中でも上位と言えるだろう。

 甲子園常連校の智弁和歌山、横浜、浦和学院の3校はネームバリューこそあるものの、全体的な戦力は少し落ちる印象。智弁和歌山は打線、横浜と浦和学院は投手陣が本大会までにどこまで調子を上げてくるかが重要になるだろう。選抜出場組で忘れてはならないのが広島新庄だ。県内では昨年秋から負けなしで、接戦の強さは抜群。花田侑樹、秋山恭平が故障や不調の間にセンバツではベンチ外だった西井拓大が急成長を遂げた。横浜との初戦を突破すれば、一気に上位進出も狙えるチームである。
 

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