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プロ野球

“パ最高年俸選手”の前半戦。田中将大は及第点、柳田悠岐は本塁打1位で折り返すも、中田翔は不振&出場停止に

THE DIGEST編集部

2021.08.11

 4年連続日本一を達成している王者・ソフトバンク。最高年俸は年間セーブ記録保持者・サファテと見る向きもあるが、通算234セーブ右腕は3年間ほぼ投げることができていない。実質的には昨年のMVP・柳田悠岐の6億1000万円がトップと見ていい。

 2019年オフに変動制の7年契約を結んだ“ギータ”は、昨季に最多安打のタイトルを獲得するなど、日本人野手では松井秀喜に並ぶ年俸を手にした。柳田基準で言えば出塁率.371は低いものの、22本塁打はリーグ最多。また、過去6シーズンでOPS1位の座を明け渡したのは故障した2019年のみであり、吉田正尚(オリックス/.989)との争いも注目だ。

 オリックスとロッテは外国人野手が1位。勝負強い打撃でチームの主軸を担うレアードとは対照的に、ジョーンズは昨年に続いて低調な出来が続き、スタメン起用が減っている。
 
 もっとも、MLBオールスターに5回選出されている男は、代打打率.500(16打数8安打)、得点圏打率.556と勝負強さを発揮。また、“ラオウ”・杉本裕太郎のブレイクを後押ししたり、イニング間でのキャッチボールを率先して行うなどフォア・ザ・チームで前半戦首位のオリックスに貢献を見せている。

 ジョーンズも年俸に見合った働きとは言えないが、かなり期待外れな成績になっているのが中田翔だろう。4月17日の楽天戦で田中将大から今季1号を放つなど、随所に活躍したシーンはあったが、開幕から打率2割前後を行き来。5月中旬には二軍落ちも経験した。

 さらに追い打ちをかけるように8月11日、4日に行われたエキシビションマッチにて味方選手に対して暴力行為を行っていたことが発覚。統一選手契約書第17条(模範行為)違反により出場停止処分を言い渡されている。

 2019年からの3年契約も今季が最終年。昨シーズンは自身3度目の打点王を獲得した“元・侍ジャパンの4番”は、今後巻き返すことができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
 
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