楽天打線は全体的に打席内でのアプローチが優れ、四球率10.0%と三振率18.1%がリーグベスト。にもかかわらず得点が伸び悩んだのは、チャンスで打率.239ともう1本が出なかったからだ。盗塁はリーグ最少の45にとどまり、成功率55.6%もワーストで塁上からの援護もそれほど期待できそうにない。
だが、打点王に輝いた島内宏明はリーグ2位の得点圏打率.328を残し、浅村栄斗はソフトバンクと戦った2019年のファーストステージ3試合で4本塁打を放つなど、短期決戦には強い。となればシーズン中と同様に、中軸の2人へいかにつなげられるかがポイントになりそうだ。
■ディフェンス
チーム防御率はリーグ2位のオリックス(3.31)と4位の楽天(3.40)がほぼ同じだが、先発と救援に分けると以下のように違いが浮き彫りになる。
【先発防御率/救援防御率】
オリックス 3.33(1位)/3.26(5位)
ロッテ 3.95(5位)/3.22(4位)
楽天 3.75(4位)/2.75(1位)
※()内はリーグ順位
先発陣が安定していたオリックスは、何より「投手“五冠“」に輝いた山本由伸の存在が大きい。ファイナルステージでは1勝のアドバンテージに加え、難攻不落のエースを立てて第1戦に勝利すれば、一気に優位に立てる。ただ、ロッテ戦は今季2試合しか投げておらず、最後に対戦した5月19日は6回8安打6失点(自責点4)という内容だった。少なくともロッテ打線は極端な苦手意識は持っていないだろう。また、宮城大弥も対ロッテ戦は5先発で防御率4.88と分が悪い。
一方、田嶋大樹は2.37(7先発)で、楽天戦も1.42(6先発)と好相性で、意外なキーマンになるかもしれない。いずれにしても、先発投手陣が本来の投球を披露できれば、リーグワースト2位の75失策を喫している野手陣にミスが出ても覆い隠せるだけでなく、広い京セラドームを本拠地としながら被弾が多い救援陣の登板機会も少なくできそうだ。
ロッテの投手陣は奪三振率6.79と147被本塁打がリーグワースト、被打率.251もワースト2位と短期決戦で求められる支配力に欠く。それだけに、シーズンを追うごとに力強さを増した佐々木朗希の出来がカギを握りそうだ。また、石川歩は6月に右ヒジ関節のクリーニング手術を受けながら復帰後6先発は防御率1.76と安定し、9月以降の8先発で3完投の小島和哉も含め、先発3人が調子を上げている。とはいえ、先発4番手以降はやや見劣りしてしまうのも確か。ファーストステージはともかく、ファイナルステージを勝ち抜く上では不安材料となりそうだ。
だが、打点王に輝いた島内宏明はリーグ2位の得点圏打率.328を残し、浅村栄斗はソフトバンクと戦った2019年のファーストステージ3試合で4本塁打を放つなど、短期決戦には強い。となればシーズン中と同様に、中軸の2人へいかにつなげられるかがポイントになりそうだ。
■ディフェンス
チーム防御率はリーグ2位のオリックス(3.31)と4位の楽天(3.40)がほぼ同じだが、先発と救援に分けると以下のように違いが浮き彫りになる。
【先発防御率/救援防御率】
オリックス 3.33(1位)/3.26(5位)
ロッテ 3.95(5位)/3.22(4位)
楽天 3.75(4位)/2.75(1位)
※()内はリーグ順位
先発陣が安定していたオリックスは、何より「投手“五冠“」に輝いた山本由伸の存在が大きい。ファイナルステージでは1勝のアドバンテージに加え、難攻不落のエースを立てて第1戦に勝利すれば、一気に優位に立てる。ただ、ロッテ戦は今季2試合しか投げておらず、最後に対戦した5月19日は6回8安打6失点(自責点4)という内容だった。少なくともロッテ打線は極端な苦手意識は持っていないだろう。また、宮城大弥も対ロッテ戦は5先発で防御率4.88と分が悪い。
一方、田嶋大樹は2.37(7先発)で、楽天戦も1.42(6先発)と好相性で、意外なキーマンになるかもしれない。いずれにしても、先発投手陣が本来の投球を披露できれば、リーグワースト2位の75失策を喫している野手陣にミスが出ても覆い隠せるだけでなく、広い京セラドームを本拠地としながら被弾が多い救援陣の登板機会も少なくできそうだ。
ロッテの投手陣は奪三振率6.79と147被本塁打がリーグワースト、被打率.251もワースト2位と短期決戦で求められる支配力に欠く。それだけに、シーズンを追うごとに力強さを増した佐々木朗希の出来がカギを握りそうだ。また、石川歩は6月に右ヒジ関節のクリーニング手術を受けながら復帰後6先発は防御率1.76と安定し、9月以降の8先発で3完投の小島和哉も含め、先発3人が調子を上げている。とはいえ、先発4番手以降はやや見劣りしてしまうのも確か。ファーストステージはともかく、ファイナルステージを勝ち抜く上では不安材料となりそうだ。