楽天投手陣の与四球率2.74はリーグベストで、特に先発陣は2.21と無駄な走者を許さない。だが、有走者時の被打率.283はワーストで、全体として粘れなかった。クライマックスシリーズは全試合をビジターで戦うが、このマイナスを跳ね返せるかもしれない要素が上位2チームにないプレーオフでの経験値だ。田中将大の勝負強さは言わずもがな、2年前のファーストステージでは則本昂大が初戦で白星を挙げ、第3戦では岸孝之が自責点1と好投した。
戦線離脱していた松井裕樹も再合流し、シーズン中とは一味違ったチームに化ける可能性もある。特に、レギュラーシーズンで防御率3.01ながら4勝9敗と援護不足で大きく負け越した田中は並々ならぬ決意でクライマックスシリーズに臨むだろう。
文●藤原彬
【著者プロフィール】
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。
戦線離脱していた松井裕樹も再合流し、シーズン中とは一味違ったチームに化ける可能性もある。特に、レギュラーシーズンで防御率3.01ながら4勝9敗と援護不足で大きく負け越した田中は並々ならぬ決意でクライマックスシリーズに臨むだろう。
文●藤原彬
【著者プロフィール】
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。