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プロ野球

【セ・リーグ6球団通信簿】20年ぶりヤクルトはもちろん最高評価。2位阪神、V3逸の巨人は?<SLUGGER>

出野哲也

2021.12.15

▼広島
63勝68敗12分 勝率.481(4位)
評価:可もなく不可もなく(C)

 交流戦で3勝12敗の最下位だったのが響き、わずかにAクラスに届かなかったとはいえ、同一リーグとの対戦では巨人を上回る貯金4。後半戦は7つ勝ち越した。若い戦力の台頭が目立ち、ドラフト1位の栗林良吏が絶対的な抑えに君臨、2位の森浦大輔も中継ぎで好投。野手では坂倉将吾が首位打者争いに加わり、小園海斗も一本立ち、林晃汰もほぼレギュラーを手中とした。

 鈴木誠也のメジャー挑戦は大打撃ではあっても、FA資格を得た大瀬良大地と九里亜蓮は無事に残留。今季は珍しく外れだった外国人選手が機能すれば、来季は上位争いも見えてくる。

▼中日
55勝71敗17分 勝率.437(5位)
評価:がんばりましょう(D)

 与田剛監督の退任を招いた原因は、歴史的な低水準に落ち込んだ打撃陣にあった。いくら投手絶対有利の球場が本拠といっても、405得点は2番目に少ない阪神を136点も下回る情けなさ。高橋周平が大不振、根尾昂も伸び悩み、チーム本塁打69本は低反発球時代をも下回って、1958年以降では最少となった。
 投手陣は逆に地の利を生かして、昨年4位にとどまっていた防御率は一気にトップへ。柳裕也が大野雄大に次ぐエースに成長し、小笠原慎之介も規定投球回に達した。ホーム勝率.550に対してロードは.333という極端な内弁慶の解消も、立浪和義新監督の課題になる。
▼DeNA
54勝73敗16分 勝率.425(6位)
評価:がんばりましょう(D)


 6年ぶりの最下位転落。三浦大輔新監督の下、新たなスタートを切るも、開幕から2引き分けを挟んで6連敗、その直後にも8連敗し4月だけで借金15。その後はほぼ5割ペースだっただけに、スタートダッシュの失敗が悔やまれる。

 もっとも、投手陣は防御率がリーグ唯一の4点台と振るわず、今永昇太の120イニングが最多。平良拳太郎が早々に離脱、ドラフト1位の入江大生も力不足で明らかに先発の駒が足りなかった。攻撃陣では牧秀悟が新人離れした活躍、桑原将志も久々の好成績を収めたが、ソトの不振が誤算で、投手力の弱さを補えるほどではなかった。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。

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