●4位
タティース&ゲレーロ
2人の“ジュニア”が躍動
大谷翔平ががいなかったら、間違いなくこの2人が今季の主役となっていたに違いない。フェルナンド・タティースJr.(パドレス)とブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)。選手としてのタイプは好対照ながら、ともに有名メジャーリーガーの息子であるという共通点を持つこの2人は、開幕から話題を集め続けた。
タティースJr.は攻守にダイナミックなプレーで、ゲレーロJr.は天才的な打撃センスで、それぞれファンを魅了。ともにオールスターにも出場し、ゲレーロJr.はMVPも受賞した。残念ながらどちらもポストシーズン出場は逃したが、大谷とともに来年以降も「MLBの顔」として球界を牽引する存在として期待される。
●5
史上最も激しく動いたデッドライン
シャーザーらが新天地へ
毎年、大きな盛り上がりを見せるトレード・デッドライン。だが、今年は例年以上に動きが激しかった。7月に成立したトレードの件数も、移籍した人数も史上最多。
ただ数が多かっただけではない。サイ・ヤング賞3度を誇るマックス・シャーザーは韋駄天トレイ・ターナーとともにドジャースへ移籍し、16年のカブス世界一に貢献したクリス・ブライアント、アンソニー・リゾー、ハビア・バイエズも揃って新天地へ。他にも、数多くの大物選手がチームを変わった。質量両面で史上最も派手なトレード・デッドラインだったと言っても、決して過言ではないだろう。 ●その他
4月9日にジョー・マスグローブ(パドレス)が球団史上初のノーヒッターを記録したのを皮切りに、開幕から1ヵ月半余りで実に6度の大記録が生まれた。最終的に単独では7度、継投も含めると9度のノーノーが達成され、史上最多記録を更新した。
8月12日、野球映画史上屈指の名作『フィールド・オブ・ドリームス』のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビルで、ホワイトソックス対ヤンキースの公式戦が行われた。セレモニーでは、映画に主演したケビン・コスナーも登場。トウモロコシ畑に囲まれた美しいフィールドで、レトロ調のユニフォームを身にまとった選手たちが駆け巡る姿にファンは酔いしれた。
ジャイアンツの快進撃も印象的だった。ドジャースとパドレスの一騎打ちが予想されていたナ・リーグ西地区にあったほぼ無印だったが、終わってみれば今季MLB最多&球団新の107勝。バスター・ポージーらベテランの復活に加え、プラトーンを活用するベンチワークの巧みさも光った。
構成●SLUGGER編集部
※SLUGGER2022年1月号の記事を再構成したものです
タティース&ゲレーロ
2人の“ジュニア”が躍動
大谷翔平ががいなかったら、間違いなくこの2人が今季の主役となっていたに違いない。フェルナンド・タティースJr.(パドレス)とブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)。選手としてのタイプは好対照ながら、ともに有名メジャーリーガーの息子であるという共通点を持つこの2人は、開幕から話題を集め続けた。
タティースJr.は攻守にダイナミックなプレーで、ゲレーロJr.は天才的な打撃センスで、それぞれファンを魅了。ともにオールスターにも出場し、ゲレーロJr.はMVPも受賞した。残念ながらどちらもポストシーズン出場は逃したが、大谷とともに来年以降も「MLBの顔」として球界を牽引する存在として期待される。
●5
史上最も激しく動いたデッドライン
シャーザーらが新天地へ
毎年、大きな盛り上がりを見せるトレード・デッドライン。だが、今年は例年以上に動きが激しかった。7月に成立したトレードの件数も、移籍した人数も史上最多。
ただ数が多かっただけではない。サイ・ヤング賞3度を誇るマックス・シャーザーは韋駄天トレイ・ターナーとともにドジャースへ移籍し、16年のカブス世界一に貢献したクリス・ブライアント、アンソニー・リゾー、ハビア・バイエズも揃って新天地へ。他にも、数多くの大物選手がチームを変わった。質量両面で史上最も派手なトレード・デッドラインだったと言っても、決して過言ではないだろう。 ●その他
4月9日にジョー・マスグローブ(パドレス)が球団史上初のノーヒッターを記録したのを皮切りに、開幕から1ヵ月半余りで実に6度の大記録が生まれた。最終的に単独では7度、継投も含めると9度のノーノーが達成され、史上最多記録を更新した。
8月12日、野球映画史上屈指の名作『フィールド・オブ・ドリームス』のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビルで、ホワイトソックス対ヤンキースの公式戦が行われた。セレモニーでは、映画に主演したケビン・コスナーも登場。トウモロコシ畑に囲まれた美しいフィールドで、レトロ調のユニフォームを身にまとった選手たちが駆け巡る姿にファンは酔いしれた。
ジャイアンツの快進撃も印象的だった。ドジャースとパドレスの一騎打ちが予想されていたナ・リーグ西地区にあったほぼ無印だったが、終わってみれば今季MLB最多&球団新の107勝。バスター・ポージーらベテランの復活に加え、プラトーンを活用するベンチワークの巧みさも光った。
構成●SLUGGER編集部
※SLUGGER2022年1月号の記事を再構成したものです