専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

“金足旋風”を巻き起こした吉田輝星の現在地。プロ3年でわずか1勝の剛腕が秘めたる可能性とビッグボスの期待は?

THE DIGEST編集部

2022.03.01

 変化球の得意不得意は生まれ持った指先の器用さなど、先天的な要素も大きく影響する。目標に掲げる「日本一の投手」になるため、吉田の場合は打者の手元で伸びる、質の高い直球をさらに向上させる方がより現実的だろう。

 実際、昨季の2軍戦では、試合序盤を直球のみに制限して臨み、意図的に強化を図っていた。まだ21歳と伸びしろは十分に秘めている。昨年8月にはイースタン・リーグ月間MVPを獲得するなど、飛躍に向けた足場も整いつつある。

 新指揮官へのアピール度も上々だ。マスコミにもNGなしでリップサービスするビッグボスだが、監督就任後の選手に対するコメントは清宮、杉谷ら一部をのぞいて控えめ。そのなかで吉田は、秋季キャンプのブルペン投球で直球を絶賛され、オフには襟足の伸びた髪形も「切った方がいい」と勧められた。期待の大きさは、ひしひしと伝わってくる。

 春季キャンプでは新庄監督が指導を依頼した元阪神の守護神、藤川球児氏から直接手ほどきを受け、火の玉ストレートの極意を授かった。1月下旬の新型コロナ感染による出遅れはあったが、今後行なわれる実戦での結果次第では、開幕1軍入りも十分狙える位置につけている。

 ビッグボス新体制になり、開幕ローテーションは依然として予測不可能だ。それでも背番号18が、新たに幕を開ける新庄劇場の主役候補であるのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】新庄”ビッグボス”の「減量指令」に異議あり。太っていても活躍できるのがプロ野球の魅力

【関連記事】同世代の大谷翔平は遠い存在に。どん底を味わった北條史也が、いま牙を研ぐ理由「無理やったら終わり」

【関連記事】で、鈴木誠也は結局どこに入団するの?候補チームの現状を改めておさらい
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号