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プロ野球

大物を相次いで外した楽天、ソフトバンクは“助っ人史上最悪の投手”と呼ばれた男【平成・令和パ・リーグ6球団のワースト助っ人は誰だ】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.10

▼楽天
ケビン・ユーキリス(2014年在籍/一塁手)

 13年に球団初の日本一を達成した際、その中核となったのがメジャー通算434本塁打の大物助っ人、アンドリュー・ジョーンズだった。二匹目のドジョウを狙ってか、楽天はその後、同様にメジャーで実績のある打者を獲得した。名著『マネーボール』で“四球のギリシャ神”と言われた選球眼の怪物、ケビン・ユーキリスを年俸3億円で獲得。メジャーでの実績はジョーンズにこそ劣るが、年齢はジョーンズより1歳若かった。

 だが、ユーキリスは日本ではかかとの負傷で4月早々に帰国。だが、チームが最下位にあえいでいた8月、故障で治療中のはずが頭から氷水をかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」をする姿を動画サイトに投稿して楽天ファンの顰蹙を買った。それが気まずかったのかは知らないが、結局その後も戻ることなくシーズン終了後に引退。出場僅か21試合だった。

 また、16年にはLB通算162本塁打を放ったジョニー・ゴームズを獲得したが、ゴームズは同年4月に起こった熊本地震に恐怖を感じ、5月にアメリカに逃げ帰ってそのまま退団。メジャー時代は闘志満々のスタイルで知られた男も、地震には勝てなかったようだ。
 
▼ソフトバンク

ブラッド・ペニー(2012年在籍/投手)

 ドジャース時代の06年に最多勝を獲得、メジャー通算119勝を挙げた、投手では史上屈指の大物助っ人。前年オフに和田毅と杉内俊哉が相次いで移籍したこともあって、エースとして期待されていた。だがこの男、2億2500万円もの年俸をもらっておきながら、阪神のグリーンウェルに匹敵するほどやる気がなかった。

 来日初登板で3回途中6失点でKOされると、肩の痛みを訴えて登録抹消。直後の検査で「異常なし」と診断されたのになぜか帰国してしまう。さらに再来日後もろくに練習に参加せず、5月上旬にそのまま退団した。その後はサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、「アメリカに戻ってこられて良かったぜ!」と日本を煽るような発言を連発。人格はむしろグリーンウェルよりもタチが悪く、「史上最悪の助っ人投手」と呼んではばからないファンも多い。
 

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