専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

4年前には2三振で取材拒否。大谷翔平を敬うからこそ負けられなかったブレーブス主砲の意地「オオタニは違う。彼は本物」

SLUGGER編集部

2022.07.23

アスレティックス時代に「投手・大谷」に屈していたオルソン。この時の悔しさを彼は特大の一発で晴らした。(C)Getty Images

アスレティックス時代に「投手・大谷」に屈していたオルソン。この時の悔しさを彼は特大の一発で晴らした。(C)Getty Images

 ほとぼりが冷めた約1年後、オルソンは“普通”の状態に戻っており、改めて同じ左の強打者として大谷をどう捉えているのか訊いたことがある。

「打者・大谷」については、「どこからあのパワーが生まれるか分からない。左中間からセンター方向への打球が特に伸びるよね。間違いなく特別な選手だ」と、オルソンほどのパワーヒッターが目を丸くするほど、大谷の怪力に惚れ惚れしていた。

 一方、答えたくないであろう「投手・大谷」についての言葉は短いものだった。しかし同時に、最大限の敬意がそこにあった。
 
「投手としてのオオタニは……」。オルソンは過去の対戦を振り返るように間を取ってこう続けた。「自分が今まで対戦した中でもかなり凄いレベルだった。99マイル(約160キロ)の4シームに、僕がこれまで見た中で最高のスプリッターを投げるよね」

 あれから数年後、オルソンは「最高」「本物」と称賛してやまない大谷のスプリッターから見事な2ランを放って見せた。熱狂するホームのファンに対し、彼はいつも通りクールにダイヤモンドを一周していた。しかしその表情には、喜びと、確かな自信がたたずんでいた。

取材・文●SLUGGER編集部

【PHOTO】昨季はMVPを獲得!更なる飛躍を目指しMLB2022シーズンで躍動する大谷翔平を特集!

【関連記事】「オオタニは凄すぎる」レッドソックス主砲が大谷翔平のMVPを確信! ジャッジらとの争いに「5年先は無理だ」と持論

【関連記事】「もう議論はやめよう」大谷翔平のMVP受賞は決定的!? 米識者たちが“当たり前の二刀流”に持論「しっかり評価してほしい」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号