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プロ野球

【セ・リーグ球団別WARトップ3】ヤクルト・村上&塩見がトップ2に君臨、前半戦首位打者のDeNA佐野が意外に「低迷」した理由とは<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.07.29

●DeNA
1位:牧秀悟(2B) 2.4
2位:今永昇太(SP) 2.3
2位:大貫晋一(SP) 2.3

 5月の月間MVPに輝き、6月6日時点でリーグ1位の打率.333、46打点をマークしていた牧がトップ。ただし、6・7月に打撃不振に陥ったのに加えて、二塁でのUZRが両リーグワーストの-9.0に沈み、思ったほどにはWARを稼げていない印象もある。

 2位は故障で出遅れながらも6月8日の日本ハム戦で球団52年ぶりのノーヒッターを達成した今永と、チーム最多イニング(87.2回)を積み上げた大貫は入った。前半戦リーグ1位の打率.331を記録した佐野恵太は2.1でチーム4位、野手でも21位だった。

 理由は(今年に限った話ではないが)、守備でのマイナスが大きいこと。今季もレフトを200イニング以上守った両リーグ18選手のうちワーストのUZR-5.5を計上しており、打撃のプラス面を大きく損なってしまっている。
 
●巨人
1位:戸郷翔征(SP) 3.3
2位:吉川尚輝(2B) 3.0
3位:坂本勇人(SS) 2.2

 菅野智之に代わって新エースに台頭した戸郷がチームトップの貢献度を発揮した。前半戦はリーグ2位タイの3完投、7月12日阪神戦ではプロ初完封を挙げ、WAR3.3は投手両リーグ5位の高水準に達している。

 2位の吉川はこれまで故障に泣かされてきたが、今季は好調な打撃を維持しながら、二塁手リーグ1位のUZR6.7とさすがの好守を発揮した。リーグ2位の21本塁打を記録した岡本和真は1.8、同4位の丸佳浩とウォーカーはそれぞれ2.1、1.4にとどまった。岡本は平凡な出塁率、丸とウォーカーは守備でのマイナスが響き、3度も故障離脱した坂本の後塵を拝する結果となった。

●中日
1位:柳裕也/2.7
1位:岡林勇希/2.7
3位:大野雄大/2.5

 柳は6勝7敗、大野も4勝6敗と負け越しているが、WARが評価するのは「内容面」。ともに105イニング以上を投げながら、投手がコントロールできる3要素(奪三振・与四球・被本塁打)を評価したFIPも上々とあって、投手WARはそれぞれリーグ3位、6位に入っている。

 野手ではレギュラー1年目の新鋭・岡林が光った。攻撃面での貢献度は決して高くないが、ベースランニングでの得点貢献を示すUBRは両リーグ1位の4.6、外野でのUZR11.9も全ポジションで両リーグ3位という、球界屈指の守備・走塁能力が数字を押し上げている。ちなみに、投手へ電撃転向した根尾は、まだ9.1イニングしか投げていないとあって、WARは0.2にとどまっている。

構成●SLUGGER編集部
データ提供●DELTA

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