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プロ野球

セ界の遊撃GGは高卒3年目の若燕・長岡秀樹で決まり!? 失点阻止能力は阪神・中野拓夢の“倍”、西武・源田壮亮に匹敵<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.20

名手・宮本にはスローイングに指摘の声もあるが、その課題を克服し暁には、さらなる成長も期待できる。写真:田中研二(THE DIGEST)

名手・宮本にはスローイングに指摘の声もあるが、その課題を克服し暁には、さらなる成長も期待できる。写真:田中研二(THE DIGEST)

 6月22日の中日戦では、猛ダッシュしてセンター前に抜けそうな打球をキャッチすると、倒れながらワンハンドで二塁に送球して一塁走者をアウトにし、ピンチの芽を救ってみせた。こうしたプレーはほんの一例で、長岡の守備にヤクルト投手陣は今季何度も救われているはずだ。

 昨年、ヤクルトで遊撃最多イニングを守ったのは西浦直亨の625.0回。西浦もUZR1.8と平均上の守備力を発揮していたが、今季の長岡の守備貢献度はそれを大きく上回る。
 
 こうなると、少々気が早いがゴールデン・グラブ受賞も期待したいところ。対抗馬としては阪神の中野が挙げられるが、少なくともUZRにおいては長岡が3倍近い差をつけている状況。守備率も長岡が.980でリーグ1位、中野は.975の2位、失策数も10と13で、安定面でも長岡が優っている。UZRはまだまだ日本の投票者の間では重視されているとは言い難いものの、この数字はさすがに無視できないだろう。

 ヤクルトの遊撃手がゴールデン・グラブを受賞したのは2003年の宮本慎也までさかのぼるが、その宮本は長岡の守備に関して「まだこれから」と辛口の評価。特にスローイングで左手が垂れる癖を修正すべしと語っている。

 ただ裏を返せば、そうした課題がありながらもすでに圧倒的な成績を残しているとも言えるわけで、長岡にはまだまだ伸びしろが大きいことを意味する。

 ヤクルトを支える若手遊撃手・長岡秀樹。今後、どれだけすごいプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

構成●新井裕貴(SLUGGER編集部)
データ提供●DELTA
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