●戸井零士(天理・遊撃手)
内野手に注目選手がいないと言われた今大会にあって、最もプロに近い存在がこの戸井だ。派手さはないものの、180㎝・85㎏と大柄ながらフットワークに軽さがあり、堅実な遊撃守備は高校球界トップクラス。もう少しスローイングに強さが出てくれば、プロでもショートとして勝負できる可能性は高い。
敗れた海星戦ではたびたび相手守備のファインプレーに阻まれたが、1回戦の山梨学院戦では広角に強く打ち分けて3安打を放った。貴重な大型の打てるショートとして、ドラフトでも高い注目を集めることになりそうだ。
●前田一輝(鳴門・外野手)
スケールの大きさが魅力の外野手。チームは1回戦で近江に敗れたものの、自身は山田陽翔の148キロ速球をはじき返す適時三塁打を放って存在感を示した。190㎝の大型選手だが決して力任せではなく、バランスのいいスウィングが光る。変化球に対しても長く見て対応しようという姿勢が目についた。
また、投手としても楽々と140キロ以上のスピードをマークしており、脚力も水準以上を備えている。まだ攻守ともに粗さが残り、プロで戦力になるまでには時間がかかるタイプに見えるものの、これだけのサイズがあって運動能力が優れた選手は貴重。高く評価している球団もあるはずだ。
文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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●前田一輝(鳴門・外野手)
スケールの大きさが魅力の外野手。チームは1回戦で近江に敗れたものの、自身は山田陽翔の148キロ速球をはじき返す適時三塁打を放って存在感を示した。190㎝の大型選手だが決して力任せではなく、バランスのいいスウィングが光る。変化球に対しても長く見て対応しようという姿勢が目についた。
また、投手としても楽々と140キロ以上のスピードをマークしており、脚力も水準以上を備えている。まだ攻守ともに粗さが残り、プロで戦力になるまでには時間がかかるタイプに見えるものの、これだけのサイズがあって運動能力が優れた選手は貴重。高く評価している球団もあるはずだ。
文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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