専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

イチローからロドリゲスへ目に見えないバトンが渡された日。マリナーズ「新時代」到来を告げる号砲が鳴り響いた<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.28

異例の超長期契約を結んだJ-RODことロドリゲス。イチローと同じように「シアトルの象徴」としてチームを牽引することになる。(C)Getty Images

異例の超長期契約を結んだJ-RODことロドリゲス。イチローと同じように「シアトルの象徴」としてチームを牽引することになる。(C)Getty Images

 この日は、もう一つ大きな出来事があった。

 ロドリゲスが師匠と慕うイチローの球団殿堂入りセレモニーが行なわれたのだ。

 セレモニーには、グリフィーJr.やエドガー・マルティネスらマリナーズのレジェンドが同席。大谷翔平やマイク・トラウト(ともにエンジェルス)、アルバート・プーホルス(カーディナルス)、そしてイチローとともに背番号「51」がマリナーズの永久欠番となっているジョンソンらからのビデオメッセージも流された。

 その後のスピーチでイチローは次のように語った。「選手として引退してからも、ベースボールとシアトルが僕の心を離れたことはありませんでした」

 セレモニーでは、ロドリゲスがイチローに花束を手渡し、笑顔で会話を交わすシーンもあった。2人が何を話していたのかは知る由もない。だが、イチローの心中には「これからはお前がチームを引っ張っていくんだぞ」という思いがあったはずだ。
 
 2022年8月27日は、イチローからロドリゲスへ、目に見えないバトンが渡された日と言っていいのかもしれない。

 セレモニー後に行われたガーディアンズ戦の3回、ロドリゲスはレフトで21号ホームランを放ち、満員札止めとなったT-モバイル・パークを熱狂させた。それは、新たな時代の到来を告げる号砲となるに違いない。

構成●SLUGGER編集部

 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号