連日連夜の大活躍だ。ヤクルトの主砲・村上宗隆の勢いはシーズン終盤を迎えようとしているなかで、より凄みを増してきている。
8月27日に横浜スタジアムで行なわれたDeNA戦に「4番・サード」で先発した村上は、5打数5安打4打点の固め打ち。終盤の8回には2試合連続となる48号ソロホームランを放ち、敵地のファンが思わず歓声や拍手をするほどのインパクトを残した。
チームが9点差をつけていた8回に放った48号は、相手5番手である坂本裕哉が外角を要求したキャッチャーの構えと違うインハイに投げてしまう失投による影響は小さくない。だが、そうした相手のミスを抜きにしても、ここ最近の村上の好調ぶりは目を見張るものがある。ライバルからすれば手のつけられない状態なのだ。
とりわけ、疲れも出てくる夏場に入ってからのギアの上がり方は尋常ではない。今月は出場20試合で打率.439、11本塁打、24打点、OPS1.513と軒並みハイアベレージをマーク。打撃主要3部門でも堂々のトップに君臨し、セ・リーグではランディ・バース氏(元阪神)以来となる三冠王の達成も現実味を帯び始めている。
かつて虎党が“神様”を崇めて熱狂したバース氏と比べても、見劣りしない打撃成績。ちなみに現在の村上のペースを143試合に換算すると実に59発。日本人では王貞治氏を超える、衝撃の60発も見え始めている。
ここまで出色のパフォーマンスを披露すれば、MLB挑戦の可能性も囁かれるのも無理はない。すでにいくつかの米メディアでは、「ムラカミはすでにあらゆる球団からスカウティングされている」と報じられてもいる。もっとも、25歳未満の選手の年俸や移籍金が制限される現在フリーエージェントルールに引っかからない2025年以降の交渉が有力視されるが、彼の一挙手一投足に鵜の目鷹の目の名スカウトたちが熱視線を送っているのは間違いない。
今季の開幕前には、あらゆるデータを取り扱う米野球専門サイト『Fan Graphs』が、こう分析していた。
「変化球や緩急をつけたボールの見極めが素晴らしく、体重を後ろに乗せ、持ち前の強さで逆方向へ打つこともできる。フレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)とスタイルが似ているところがある」
MLB通算287発もマークし、2020年にはナ・リーグMVPにも輝いた天才ヒッターと比較されるレベルにある村上。そんな22歳の怪物スラッガーがここからどこまで飛躍するのかは興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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