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プロ野球

【8月の投打部門別ベスト3:セ・リーグ】五冠の“村神様”は8月も月間MVP確定!投手部門では今永・山﨑のDeNAコンビが光る<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.09.07

【投手】
●防御率 ※20イニング以上
1位 髙橋宏斗(中日) 0.89
2位 今永昇太(DeNA) 1.25
3位 山﨑伊織(巨人) 1.44

 20歳の若竜・髙橋が堂々の月間防御率トップに躍り出た。3先発、20.1投球回で失点わずか2つと堂々たる投球だったが、打線の援護に恵まれず月間わずか1勝(1敗)、。初の月間MVP受賞は難しいかもしれない。その髙橋と同じ2020年のドラフトでプロ入りした山崎も健闘。特に8月4日の阪神戦は、8回3安打無失点の好投で今季3勝目を挙げた。

●勝利
1位 今永昇太(DeNA) 5
2位 濵口遥大(DeNA) 3
2位 木澤尚文(ヤクルト) 3
2位 大貫晋一(DeNA) 3

 好調ベイスターズ勢が3人ランクインしたが、特筆すべきは5戦5勝の今永だ。8月9日の阪神戦で9回2失点に抑えて今季3度目の完投勝利を挙げるなど、月間防御率1.25はリーグ2位、31奪三振も3位。19年5月以来2度目の月間MVPはかなり有力だろう。木澤の3勝はすべてリリーフで挙げたもので、チームでも最多。12登板で防御率は3.52と平凡ながら勝ち運に恵まれた。

●奪三振
1位 小笠原慎之介(中日) 35
2位 戸郷翔征(巨人) 34
3位 今永昇太(DeNA) 31

 小笠原は8月13日の阪神戦で自己最多11奪三振をマークすると、続くヤクルト戦も9個積み上げて、2試合で20K。防御率も7月の2.63に続いて2.83と内容も良かった。1個差でトップを逃した戸郷だが、8月25日の中日戦では歴代2位タイの初回先頭から6者連続奪三振をマーク。年間の奪三振数では堂々リーグ1位で、初タイトルに期待がかかる。
 
●投球回
1位 今永昇太(DeNA) 36.0
2位 伊藤将司(阪神) 34.0
3位 森下暢仁(広島) 33.0

 今永と伊藤が5先発で積み上げたイニング数に、森下はわずか4先発で肉薄したのが凄い。9日のヤクルト戦、16日の中日戦では2試合連続完封勝利をマークし、2020年新人王の実力をまじまじと見せつけた。2位の伊藤も2戦連続で8イニング投げるなど力投し、一時はシーズン防御率も1.91まで改善させていたが、8月17日以降の3先発で13失点と崩れてしまった。

●セーブ
1位 山﨑康晃(DeNA) 11
2位 マクガフ(ヤクルト) 8
3位 R.マルティネス(中日) 7

 山﨑がリーグダントツの11セーブをマークしてチームの躍進に大きく貢献。8月24日の阪神戦では史上8人目、歴代最年少(29歳10ヵ月)での通算200セーブを達成した。14登板して失点もセーブ失敗もゼロとあって、僚友・今永に並んで月間MVP有力候補と言えるだろう。山崎、マクガフ、R・マルティネスの3人は年間セーブ王争いでも接戦を繰り広げていて、果たして誰が抜け出すか。

●ホールド
1位 清水昇(ヤクルト) 10
2位 ロドリゲス(中日) 9
3位 エスコバー(DeNA) 9
3位 伊勢大夢(DeNA) 9

 清水は両リーグで唯一月間2ケタのホールド数をマーク。ホールド失敗も2度あるが、13登板で防御率1.54と、歴代最多ホールド王の実力を見せつけた。湯浅京己(阪神)はトップ3圏外となっているが、8月まで毎月7ホールドずつという抜群の“安定感”で、シーズン通算では現在リーグ最多の36ホールドを記録している。

構成●SLUGGER編集部

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