【投手】
●防御率 ※20イニング以上
1位 宮城大弥(オリックス) 1.14
2位 山本由伸(オリックス) 1.50
3位 髙橋光成(西武) 1.80
1位の宮城は特に西武相手の快投が光った。8月20日に敵地で8回をゼロ封、27日にはホームで無四球4安打のプロ初完封勝利。チームメイトの山本も、19日の西武戦で今季2度目の完投勝利を挙げるなど4先発すべて自責点2以下と安定感を発揮した。一方、開幕から月ごとに極端な好不調を繰り返していたロメロ(ロッテ)は、ここにきて2か月続けて防御率5点台(5.75)と苦しんでいる。
●勝利
1位 宮城大弥(オリックス) 3
1位 髙橋光成(西武) 3
1位 エンス(西武) 3
月間防御率と二冠の宮城は8月3日の西武戦で黒星も、11日以降の3先発はすべて8回以上1失点以下の好投で3つの白星をつかんだ。同じく3勝を挙げた西武の両投手はいずれも無敗で、特に高橋は先発した全5試合でQSを達成。月間ではリーグ最多タイの14勝を記録したチームの原動力となった。なお、8月27日にノーヒッターを達成したポンセ(日本ハム)は、他の4登板では計14失点で防御率は3.60だった。
●奪三振
1位 山本由伸(オリックス) 35
2位 今井達也(西武) 31
3位 佐々木朗希(ロッテ) 29
3か月連続で山本がリーグ最多。8月10日の楽天戦では今季最多の11奪三振を記録した。今井は8月26日のオリックス戦で9回144球を投げて10奪三振、4先発とも投球回以上の三振を奪った。佐々木は4先発以上の月では最も低い奪三振率10.73にとどまり、月間防御率4.44、被本塁打4、被打率.241はいずれも今季ワースト。救援では松井裕樹(楽天)が全10登板で三振を奪い、リーグ最多の17奪三振をマークした。
●投球回
1位 髙橋光成(西武) 35.0
2位 宮城大弥(オリックス) 31.2
3位 山本由伸(オリックス) 30.0
防御率の3傑投手が投球回でもランク入りと、「質と量」を見事に両立。防御率ではオリックス勢2人の後塵を拝した髙橋だが、リーグ最多タイの5先発をこなし、そのすべてで6イニング以上投げた。ただ、1先発平均のイニング数は宮城が上回っている(髙橋が7.0回、宮城は7.8回)。
●セーブ
1位 松井裕樹(楽天) 8
2位 増田達至(西武) 6
3位 オスナ(ロッテ) 5
トップの松井は8月30日のオリックス戦で救援失敗するまで、前月から13登板連続無失点を継続した。対照的に2位の増田は7月の不調を引きずってか防御率4.32と苦しみ、失敗も2度あった。MLBでセーブ王を獲得した実績もある大物助っ人オスナは、8月下旬からクローザーに就任し、抜群の球威はもちろん月間9.0回で1四球のみと制球も光った。
●ホールド
1位 嘉弥真新也(ソフトバンク) 9
2位 西口直人(楽天) 8
3位 唐川侑己(ロッテ)7
球界きっての左殺しとして名を馳せる嘉弥真がリーグ1位。12登板で5.2イニングとワンポイントが多かったが被安打1、失点ゼロと役割を堅実に果たして勝利に貢献した。8月からセットアッパーに定着した西口と、今季初の一軍昇格を果たした唐川はいずれも月間1失点と抜群の安定感。7月にリーグ最多タイの7ホールドを稼いだ水上由伸(西武)は8月も6ホールドを積み上げたが、防御率4.63で3敗と内容はいまひとつだった。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
●防御率 ※20イニング以上
1位 宮城大弥(オリックス) 1.14
2位 山本由伸(オリックス) 1.50
3位 髙橋光成(西武) 1.80
1位の宮城は特に西武相手の快投が光った。8月20日に敵地で8回をゼロ封、27日にはホームで無四球4安打のプロ初完封勝利。チームメイトの山本も、19日の西武戦で今季2度目の完投勝利を挙げるなど4先発すべて自責点2以下と安定感を発揮した。一方、開幕から月ごとに極端な好不調を繰り返していたロメロ(ロッテ)は、ここにきて2か月続けて防御率5点台(5.75)と苦しんでいる。
●勝利
1位 宮城大弥(オリックス) 3
1位 髙橋光成(西武) 3
1位 エンス(西武) 3
月間防御率と二冠の宮城は8月3日の西武戦で黒星も、11日以降の3先発はすべて8回以上1失点以下の好投で3つの白星をつかんだ。同じく3勝を挙げた西武の両投手はいずれも無敗で、特に高橋は先発した全5試合でQSを達成。月間ではリーグ最多タイの14勝を記録したチームの原動力となった。なお、8月27日にノーヒッターを達成したポンセ(日本ハム)は、他の4登板では計14失点で防御率は3.60だった。
●奪三振
1位 山本由伸(オリックス) 35
2位 今井達也(西武) 31
3位 佐々木朗希(ロッテ) 29
3か月連続で山本がリーグ最多。8月10日の楽天戦では今季最多の11奪三振を記録した。今井は8月26日のオリックス戦で9回144球を投げて10奪三振、4先発とも投球回以上の三振を奪った。佐々木は4先発以上の月では最も低い奪三振率10.73にとどまり、月間防御率4.44、被本塁打4、被打率.241はいずれも今季ワースト。救援では松井裕樹(楽天)が全10登板で三振を奪い、リーグ最多の17奪三振をマークした。
●投球回
1位 髙橋光成(西武) 35.0
2位 宮城大弥(オリックス) 31.2
3位 山本由伸(オリックス) 30.0
防御率の3傑投手が投球回でもランク入りと、「質と量」を見事に両立。防御率ではオリックス勢2人の後塵を拝した髙橋だが、リーグ最多タイの5先発をこなし、そのすべてで6イニング以上投げた。ただ、1先発平均のイニング数は宮城が上回っている(髙橋が7.0回、宮城は7.8回)。
●セーブ
1位 松井裕樹(楽天) 8
2位 増田達至(西武) 6
3位 オスナ(ロッテ) 5
トップの松井は8月30日のオリックス戦で救援失敗するまで、前月から13登板連続無失点を継続した。対照的に2位の増田は7月の不調を引きずってか防御率4.32と苦しみ、失敗も2度あった。MLBでセーブ王を獲得した実績もある大物助っ人オスナは、8月下旬からクローザーに就任し、抜群の球威はもちろん月間9.0回で1四球のみと制球も光った。
●ホールド
1位 嘉弥真新也(ソフトバンク) 9
2位 西口直人(楽天) 8
3位 唐川侑己(ロッテ)7
球界きっての左殺しとして名を馳せる嘉弥真がリーグ1位。12登板で5.2イニングとワンポイントが多かったが被安打1、失点ゼロと役割を堅実に果たして勝利に貢献した。8月からセットアッパーに定着した西口と、今季初の一軍昇格を果たした唐川はいずれも月間1失点と抜群の安定感。7月にリーグ最多タイの7ホールドを稼いだ水上由伸(西武)は8月も6ホールドを積み上げたが、防御率4.63で3敗と内容はいまひとつだった。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
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