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ジーターは史上2人目の得票率100%なるか? 2020年殿堂入り投票で注目したい3つのポイント

スラッガー編集部

2019.11.26

メジャー時代は打撃だけでなく、守備でも魅せたジョーンズ。そんな彼でも殿堂入りは厳しい。(C)Getty Images

メジャー時代は打撃だけでなく、守備でも魅せたジョーンズ。そんな彼でも殿堂入りは厳しい。(C)Getty Images

③日本球界でもプレーした2人の殿堂入りは?
 13~14年に楽天で活躍したアンドリュー・ジョーンズは、実は18年から投票の対象になっている。今回が3回目の挑戦となるが、結論から言えば殿堂入りは絶望的と言わざるを得ない。1回目の投票でわずか7.3%しか票が集まらず、2回目となる19年も7.5%とまったく票数が伸びなかった。

 過去20年に殿堂入りした中で、1・2年目に得票率10%を下回った人物は1人もいない。とはいえ、通算WAR62.8は18年に殿堂入りしたブラディミール・ゲレーロよりも上。05年に51本でナ・リーグ本塁打王に輝き、98年から07年にかけて10年連続でゴールドグラブを受賞するなど、ジョーンズもまたMLB時代は5ツール・プレ-ヤーだった。ウォーカーのようにその点が評価されれば、得票率は伸びるだろう。

 また、96~97年に広島に在籍したアルフォンソ・ソリアーノも今回から対象となるが、こちらはジョーンズ以上に厳しい。06年に史上4人目の40-40を記録するなどインパクトはあるが、2095安打412本塁打では決め手に欠ける。また通算出塁率が.319と低く守備も拙かったことから、通算WARが28.2に留まっていることもマイナス材料だ。苦戦どころか、1年目から足切りラインの得票率5%を下回って、早々に候補から外されてしまう可能性すらある。
 
 ジョーンズもソリアーノも時代を彩った名選手だったが、それでもなお「かなり厳しい」と言わざるを得ないほどに、殿堂入りは狭き門だ。殿堂入りに値するのは、それこそ史上でも稀にみる「超一流の中の超一流」でなければならない。だからこそ選出されることは最高の栄誉となる。果たして今回、それに値すると評価されるのはどの選手なのか。非常に楽しみだ。

構成●スラッガー編集部

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