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侍ジャパン

【氏原英明が推すWBCベストメンバー28人】難航したのは一塁手と遊撃手。本塁打王・山川をあえて外した理由とは<SLUGGER>

氏原英明

2022.11.12

 先発の柱は山本、佐々木、今永だ。23年オフのメジャー挑戦が囁かれる山本と今永はここで腕試しといきたいところ。佐々木も世界に見せつけたい日本の宝だ。ここにはそう異論はないだろう。

 伊藤、高橋奎、高橋宏の3人は次世代の侍ジャパンを担う存在と言っていい。強化試合でも、圧倒的な支配力を見せた。伊藤は中継ぎもできるだけに、前回大会の則本昂大(楽天)のような存在として獅子奮迅の活躍が期待される。

 実は、3番目の枠は高橋宏と戸郷翔征(巨人)で悩んだ。実績では戸郷だが、高橋宏の世界に通用するストレートに魅力を感じて選んだ。イニングを食いたい展開や予選リーグ突破時の先発という起用イメージだ。
 ダルビッシュ有(パドレス)、宮城大弥(オリックス)も当然候補と考えたが、両者ともに今季の登板イニングが多く、ポストシーズンも奮闘したことで疲労の蓄積にやや不安が残る。特にダルビッシュは出場できる最後の大会になるだろうから、アメリカでの準決勝以降の登板を期待したいが、無理はお願いできないと判断した。

「投手・大谷」についても同じだが、登板可能であれば準決勝ラウンドでの登板をお願いしたい。理想を言えば、準決勝が大谷、決勝がダルビッシュだといいが、当初から頭に入れずに臨みたい。
 もちろん、日本シリーズで脇腹を痛めた山本のコンディションにも不安は残る。他にもアクシデントがあるかもしれない。その際は高橋光成(西武)や戸郷、サウスポーなら大野雄大(中日)あたりの手を借りることになるだろう。

 リリーフ経験が少ない山崎颯はやや不安を残すが、日本シリーズの勢いと世界に見せつけたい逸材として選出した。山崎が主に6回を担当し、松井、平良、栗林で締めるのが勝利の方程式だ。先発陣が長いイニングを投げた場合は、一人ずつ削っていき、次戦に備える。先述したイニング完了要員として比嘉を選出。イニング途中のピンチの場面でベテランの力を借りよう。

 左打者対策のサウスポーの人選が難しかった。前回大会の宮西尚生(日本ハム)のような絶対的な存在がおらず、高梨、岩崎に強化試合にも出場した森浦大輔(広島)、過去に代表経験のある堀瑞輝(日本ハム)らも候補だったが、森浦は今回大会で国際球への対応が難しいと判断。堀か岩崎の中で実績の岩崎とした。故障者が出た場合は、今回の強化試合に出場した湯浅克己(阪神)、大勢(巨人)らを補充する。

 野手は以下のようなメンバーを選んだ。
【捕手】
森友哉(FA)
甲斐拓也(ソフトバンク)
中村悠平(ヤクルト)
【内野手】
浅村栄斗(楽天)
牧秀悟(DeNA)
山田哲人(ヤクルト)
村上宗隆(ヤクルト)
坂本勇人(巨人)
源田壮亮(西武)
周東佑京(ソフトバンク)
【外野手】
吉田正尚(オリックス)
柳田悠岐(ソフトバンク)
近藤健介(FA)
塩見泰隆(ヤクルト)
【DH】
大谷翔平(エンジェルス)
 
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