「めっちゃ落ちましたよね(笑)。プロ2年目くらいから、頑張ってフォークを投げていたんですが5年間落ちなかった。それが今日、5秒で落ちましたからね」
そう笑った今井。では今まで落ちなかったフォークがなぜ落ちたのか。それは、自分の身体に適した投げ方をしてこなかったからだという。
「今まではボールを深く挟んで投げていましたが、それだとボールをひっかけて投げる形になっていました。僕は千賀さんと同じく、ボールを押して投げるタイプだったので、挟みを浅くして投げた方が、押して投げられるのでいいと教えてもらいました」
落ちるボールが使えるようになれば、ピッチングの幅も格段に増えてくる。今井にとって大きな武器になるはずだ。
「理想はオリックスの山本由伸。うちの野手に聞いたら、どうしても真っ直ぐに見えると言っていた。真っ直ぐに見えるからバッターは振ってくるし、なおかつあのフォークは速い。そこまで極端な落差はないですけど、あれがあったらピッチングは楽になるだろうなっていうのは、ずっと思っていました。フォークというかスプリット、いかに真っ直ぐに見せるかは練習していこうと思います」
今回の自主トレで目に見える効果を実感した今井だが、新たな武器を使いこなすためにも、投球の基盤固めが必要になってくる。
「本当にびっくりしましたが、フォークを投げる前の段階で、まずちゃんとしたフォームを習得しないといけないですし、しっかりとまっすくが投げられないといけない。でも、実際に4日間指導いただいて、本当に(ここに)来る前と全然違うなと身体で感じているので、だんだん、いいものに近づいているのかなと思います。下半身でタイミングをとって投げるということを第一に、来月のキャンプでなるべく完成させられるようにしたいと思います」
高卒で入団して今年で7年目。これまでの経験を踏まえ、正しく身体を使うことに向き合うと決め、新たな教えを吸収して挑む今シーズンに、エース候補と呼ばれた右腕がどんな輝きを放つのか。ぜひ注目してほしい。
取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
そう笑った今井。では今まで落ちなかったフォークがなぜ落ちたのか。それは、自分の身体に適した投げ方をしてこなかったからだという。
「今まではボールを深く挟んで投げていましたが、それだとボールをひっかけて投げる形になっていました。僕は千賀さんと同じく、ボールを押して投げるタイプだったので、挟みを浅くして投げた方が、押して投げられるのでいいと教えてもらいました」
落ちるボールが使えるようになれば、ピッチングの幅も格段に増えてくる。今井にとって大きな武器になるはずだ。
「理想はオリックスの山本由伸。うちの野手に聞いたら、どうしても真っ直ぐに見えると言っていた。真っ直ぐに見えるからバッターは振ってくるし、なおかつあのフォークは速い。そこまで極端な落差はないですけど、あれがあったらピッチングは楽になるだろうなっていうのは、ずっと思っていました。フォークというかスプリット、いかに真っ直ぐに見せるかは練習していこうと思います」
今回の自主トレで目に見える効果を実感した今井だが、新たな武器を使いこなすためにも、投球の基盤固めが必要になってくる。
「本当にびっくりしましたが、フォークを投げる前の段階で、まずちゃんとしたフォームを習得しないといけないですし、しっかりとまっすくが投げられないといけない。でも、実際に4日間指導いただいて、本当に(ここに)来る前と全然違うなと身体で感じているので、だんだん、いいものに近づいているのかなと思います。下半身でタイミングをとって投げるということを第一に、来月のキャンプでなるべく完成させられるようにしたいと思います」
高卒で入団して今年で7年目。これまでの経験を踏まえ、正しく身体を使うことに向き合うと決め、新たな教えを吸収して挑む今シーズンに、エース候補と呼ばれた右腕がどんな輝きを放つのか。ぜひ注目してほしい。
取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。