1月6日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表メンバー12名が先行発表。記者会見には大谷翔平がサプライズで登場した。
【動画】片手で打った瞬間の確信弾! 大谷翔平が放った驚異の特大アーチをチェック
侍ジャパンにとどまらず、大会全体の全出場者のなかで一番と言っても過言ではない注目を集めるスーパースターは、当然WBCでも投打二刀流での出場が想定されている。
まず打者としては、レギュラーシーズンと同様に指名打者での起用はもちろんとして、どの打順になるのだろうか。今回の日本代表にあって、最強打者が大谷である点に異論はないだろう。昨年のNPBでは村上宗隆(ヤクルト)が、日本人選手最多となる56本塁打を放ったが、一昨年にアメリカン・リーグ3位の46本塁打、昨年も4位の34本を記録した偉才にはさすがにかなわない。
「最強打者=4番打者」という日本の従来の価値観からすれば、大谷は4番に当てはめられる。しかしながら現在のメジャーリーグでは、最強打者は2番というのが定説。かくいう大谷もエンジェルスでは2番を務める機会が多く、昨年こそ3番起用(79試合)が最も多かったが、ア・リーグMVPを受賞した21年は117試合に2番打者として出場していた。
とはいえ、指揮官が「一番が塁に出て二番は送りバント」という「伝統的」な価値観の持ち主であれば、そうなるとは限らない。栗山英樹監督は、昨年11月の強化試合メンバー選考時に「誰でもバントしなければいけないケースが出てくる」と強調しており、いわゆる「スモールベースボール」を尊重する考えを見せている。
栗山監督は日本ハムを指揮した時代にも、しつこいくらいにスクイズを敢行したり、頑なに中田翔を4番から外さなかったりと、意外にも古典的な一面がある。もっとも、現代野球の趨勢に無関心な人というわけでもない。高出塁率の選手を上位に並べるほうが、得点効率が高くなるのは知っているはずで、エンジェルスと同じように「大谷=2番」という合理的な判断に落ち着くだろう。
では、投手としての起用法はどうだろうか。こちらはいまだはっきりとした言明はされていない。言うまでもなく大谷の本職は先発。しかし、WBCではクローザーに抜擢されるのではないか、との憶測が絶えないのも事実だ。
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侍ジャパンにとどまらず、大会全体の全出場者のなかで一番と言っても過言ではない注目を集めるスーパースターは、当然WBCでも投打二刀流での出場が想定されている。
まず打者としては、レギュラーシーズンと同様に指名打者での起用はもちろんとして、どの打順になるのだろうか。今回の日本代表にあって、最強打者が大谷である点に異論はないだろう。昨年のNPBでは村上宗隆(ヤクルト)が、日本人選手最多となる56本塁打を放ったが、一昨年にアメリカン・リーグ3位の46本塁打、昨年も4位の34本を記録した偉才にはさすがにかなわない。
「最強打者=4番打者」という日本の従来の価値観からすれば、大谷は4番に当てはめられる。しかしながら現在のメジャーリーグでは、最強打者は2番というのが定説。かくいう大谷もエンジェルスでは2番を務める機会が多く、昨年こそ3番起用(79試合)が最も多かったが、ア・リーグMVPを受賞した21年は117試合に2番打者として出場していた。
とはいえ、指揮官が「一番が塁に出て二番は送りバント」という「伝統的」な価値観の持ち主であれば、そうなるとは限らない。栗山英樹監督は、昨年11月の強化試合メンバー選考時に「誰でもバントしなければいけないケースが出てくる」と強調しており、いわゆる「スモールベースボール」を尊重する考えを見せている。
栗山監督は日本ハムを指揮した時代にも、しつこいくらいにスクイズを敢行したり、頑なに中田翔を4番から外さなかったりと、意外にも古典的な一面がある。もっとも、現代野球の趨勢に無関心な人というわけでもない。高出塁率の選手を上位に並べるほうが、得点効率が高くなるのは知っているはずで、エンジェルスと同じように「大谷=2番」という合理的な判断に落ち着くだろう。
では、投手としての起用法はどうだろうか。こちらはいまだはっきりとした言明はされていない。言うまでもなく大谷の本職は先発。しかし、WBCではクローザーに抜擢されるのではないか、との憶測が絶えないのも事実だ。