言わば藤本監督は、むしろメジャーリーグの監督に近いキャリアを送っている。日本ハムが指導者経験のない新庄剛志を同じ年に監督の座に就かせたことを考えれば、その対照性が際立つ。
そして、ソフトバンクという球団にとっても、叩き上げで育て上げた指導者の載冠は極めて意義があることなのだ。
就任1年目の昨季は、、優勝まであと一歩に迫りながらオリックスに連覇を許してしまった。主力の怪我などもあったとはいえ、優勝を逃したことで藤本監督への風当たりは強かった。采配を批判するファンも少なくなかった。もっともそれは、かつて無敵を誇った王者としては当たり前のこととも言える。
そのなかでの、このオフの大補強。当然、狙うはリーグ制覇。そして日本一であることは間違いない。
三軍監督をも経験した苦労の男・藤本はチームを頂点に導くことができるのか。監督業とは「看板」ではないことを証明するためにも――。
文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園は通過点です』(新潮社)、『baseballアスリートたちの限界突破』(青志社)がある。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設している。
そして、ソフトバンクという球団にとっても、叩き上げで育て上げた指導者の載冠は極めて意義があることなのだ。
就任1年目の昨季は、、優勝まであと一歩に迫りながらオリックスに連覇を許してしまった。主力の怪我などもあったとはいえ、優勝を逃したことで藤本監督への風当たりは強かった。采配を批判するファンも少なくなかった。もっともそれは、かつて無敵を誇った王者としては当たり前のこととも言える。
そのなかでの、このオフの大補強。当然、狙うはリーグ制覇。そして日本一であることは間違いない。
三軍監督をも経験した苦労の男・藤本はチームを頂点に導くことができるのか。監督業とは「看板」ではないことを証明するためにも――。
文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園は通過点です』(新潮社)、『baseballアスリートたちの限界突破』(青志社)がある。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設している。