専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
侍ジャパン

【WBC侍ジャパン序列予想】ポジションごとに徹底分析! 物議を醸した中堅手は誰が?大谷翔平の投手起用はどうなる?

出野哲也

2023.01.27

30人のメンバーに選ばれた選手たち。左上から時計回りに、大谷、鈴木、源田、村上。写真:Getty Images,THE DIGEST写真部

30人のメンバーに選ばれた選手たち。左上から時計回りに、大谷、鈴木、源田、村上。写真:Getty Images,THE DIGEST写真部

 1月26日にWBCの日本代表30人が正式に決定した。これまでも出場選手を予想しつつポジション別の“序列”を考えてきたが、メンバーの正式発表を受けて改めてランクづけする。(◎=レギュラー、控え1番手=〇、2番手=△)

【捕手】
◎甲斐拓也(ソフトバンク)
〇中村悠平(ヤクルト)
△大城卓三(巨人)

 捕手として打力が頭一つ抜けている森友哉が、オリックスへのFA(フリーエージェント)移籍1年目という事情もあって辞退となったのは残念だった。代わりの打撃型捕手として大城が参加するが、レギュラーマスクを務めるのは東京五輪での実績もある甲斐だろう。中村も、現時点では甲斐を上回るかもしれないくらいの能力はある。それでも先発候補に新旧のパ・リーグの投手が並ぶことを考えると、彼らの特徴をより深く知っている甲斐のほうが適任だ。

【画像】WBCに挑む侍ジャパン30名の顔ぶれを厳選PHOTOで一挙紹介!

【一塁】
◎山川穂高(西武)
〇岡本和真(巨人)
△牧秀悟(DeNA)

 昨年3度目のパ・リーグ本塁打王に輝いた山川と、20、21年のセ・リーグ本塁打王である岡本の大砲コンビ。どちらを先発起用しても問題ないが、岡本は19年まで一塁を守っていたが、20年以降はずっと三塁手でプレー。村上の控えも兼ねている。その点は本職が二塁である牧も同様で、一塁が本来のポジションである山川を優先的に使うほうがよさそうだ。

【二塁】
◎山田哲人(ヤクルト)
〇牧秀悟(DeNA)
△中野拓夢(阪神)

 浅村栄斗(楽天)や菊池涼介(広島)らのベテランが外れ、若手の牧が選出された。もちろんそれだけの実力の持ち主ではあるが、先発で使うなら守備面での安定度が高い山田のほうか。中野は今季から二塁にコンバートされたばかりで、昨年は1試合も守っていない。それでも21年には18試合経験があるし、キャンプでも徹底的に練習するはずなので心配はないだろう。
 
【三塁】
◎村上宗隆(ヤクルト)
〇岡本和真(巨人)
△周東佑京(ソフトバンク)

 ほぼ全試合・全イニングで村上が守る可能性が高いと思われる。それくらい今回のチームにおける村上の存在感は大きい。岡本が控えているが、彼は一塁兼任。三塁起用は大差のついた試合で、村上を休養させるために出る程度で良いのではないか。周東もメインの役割は代走、および外野の控えなので、三塁での出番はできるだけ少ないほうがいい。

【遊撃】
◎源田壮亮(西武)
〇中野拓夢(阪神)
△周東佑京(ソフトバンク)

 ある意味では、村上以上に替えの利かない選手が源田だ。今回の出場メンバーでは打力の低い選手の一人だが、それを補って余りあるくらいグラブでの貢献度は高い。バックアップ要員の中野は、阪神の岡田彰布監督が二塁へコンバートするため「キャンプで遊撃の守備練習はさせない」と言っている点が不安材料。周東も昨年は遊撃での出場はなく、よほど代打を送らねばならないような場面でない限り、源田は外しづらい。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号