長谷川が「鴻江スポーツアカデミー」の自主トレに参加するのは、2020年以来2回目。そのとき、主催するアスリートコンサルタント鴻江寿治氏に、上半身から始動した方が良い「うで体」と呼ばれるタイプだと指摘を受けた。元々下半身に意識を置いていた長谷川は、鴻江氏に体に適した上半身主導の投球フォームを教わり、その年のブレイクへとつなげていったのだ。
「コロナのときからお願いしたかったので『ようやく行けた』という感じです。もちろん、体の使い方を再び勉強しようと言う部分もありますが、3年ぶりに鴻江先生にフォームを見てもらったことで、安心感はありました。もちろん、100パーセント先生の言うことを正解というわけではないとは思いますけど、多くのヒントをいただけています。教えてもらったことに反した動きをしないように。そういうところを意識してやっています」
実際に取り組んでいることの一つとして、キャッチボールでボールを投げる前、左肩を回してから投球する動作について、解説してくれた。
「(肩を)柔らかく使うことを意識しています。(うで体なので)左手から始動するにしても、力んで使うのではなく柔らかく使う。リラックスしながら移動していくみたいな感じを意識して、ボールを投げています」
毎日、新しい発見があったと言う鴻江自主トレには、西武の今井達也、大曲練、ロッテの種市篤暉と同じ1998年生まれの3投手のほか、1つ年下の西武・隅田知一郎が参加。同世代の投手たちと汗を流し、大いに刺激を受けたと言う。
「今井や種市はチームを代表するピッチャー。参考にするところもありますが、ただ『スゴいな』だけで片付けてしまってはいけないところもあると思っています。今後はお互いの試合を見て、意見交換できるようになったら、それが一番素晴らしいなと思っています」
キャンプも第2クールに入り、その投球にも力がこもる。6日のブルペンでは変化球の精度を確認しながら50球を投げた長谷川。そのボールを受けていた江花正直ブルペン捕手は、巻き返しを狙う長谷川についてこんなことを話してくれた。
「ケガをしてからファームで練習してきている姿をずっと見てきましたが、本当に1人で黙々と準備していましたね。リハビリ期間中は誰よりも早く来て、トレーナーの指示を受ける前にしっかり準備をしていましたし、セルフケアもしっかりやっていました。二軍で投げられるようになった時には、本当に楽しそうに見えましたね。(今は)力強いボールが投げられるようになってきています」
去年のキャンプは2軍スタート。患部の状態を確認しながらのブルペンだったが、今年は浦添の一軍キャンプでしっかり腕が振れている長谷川。7日にはシート打撃に登板し、12日の練習試合(DeNA戦)で、今季初の実戦登板が見込まれている。
悔しい思いをした2年間を糧に、巻き返しを狙う男・長谷川宙輝。再び輝くための挑戦は、もう始まっている。
取材・文●岩国誠
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「(肩を)柔らかく使うことを意識しています。(うで体なので)左手から始動するにしても、力んで使うのではなく柔らかく使う。リラックスしながら移動していくみたいな感じを意識して、ボールを投げています」
毎日、新しい発見があったと言う鴻江自主トレには、西武の今井達也、大曲練、ロッテの種市篤暉と同じ1998年生まれの3投手のほか、1つ年下の西武・隅田知一郎が参加。同世代の投手たちと汗を流し、大いに刺激を受けたと言う。
「今井や種市はチームを代表するピッチャー。参考にするところもありますが、ただ『スゴいな』だけで片付けてしまってはいけないところもあると思っています。今後はお互いの試合を見て、意見交換できるようになったら、それが一番素晴らしいなと思っています」
キャンプも第2クールに入り、その投球にも力がこもる。6日のブルペンでは変化球の精度を確認しながら50球を投げた長谷川。そのボールを受けていた江花正直ブルペン捕手は、巻き返しを狙う長谷川についてこんなことを話してくれた。
「ケガをしてからファームで練習してきている姿をずっと見てきましたが、本当に1人で黙々と準備していましたね。リハビリ期間中は誰よりも早く来て、トレーナーの指示を受ける前にしっかり準備をしていましたし、セルフケアもしっかりやっていました。二軍で投げられるようになった時には、本当に楽しそうに見えましたね。(今は)力強いボールが投げられるようになってきています」
去年のキャンプは2軍スタート。患部の状態を確認しながらのブルペンだったが、今年は浦添の一軍キャンプでしっかり腕が振れている長谷川。7日にはシート打撃に登板し、12日の練習試合(DeNA戦)で、今季初の実戦登板が見込まれている。
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